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2010年4月の9件の記事

2010/04/24

竹内薫/ディオニシオスの耳

ディオニシオスの耳―シュレ猫探偵 (徳間文庫)
ディオニシオスの耳―シュレ猫探偵 (徳間文庫)

10年前にカナダ・モンレアルの大学に留学していた竹之内幸四郎。
卒業を祝しパーティを開いた夜、同じ留学生のまゆみが何者かに殺害される。
その後、日本に戻り大学の講師となっている幸四郎の元に大学時代の友人から同窓会を兼ねたライブへの招待状が舞い込む。
大学の教え子を伴って出掛けた幸四郎の目の前で友人たちが次々と殺され…という話。

とにかく長かった。
文庫版で約500ページの長編なのですが、無駄な部分が多すぎです。
特に事件に直接関係ない人物紹介エピソードが延々と続く前半はかなり辛い。
登場人物の人となりを伝える記述があるのはいいけど、それを何ページにも渡って書くのは焦点がぼやけるので「書いてあることはみんな伏線なのでは?」と思いながら読んでいくミステリーにはあまりいい効果はないと思うんですが。
しかもそうまでして書いてある内容もそんなに面白くないし、更にそれだけ書いてあるにも関わらずそれぞれの人物像が曖昧なままだというのは…。

後半からはスピードが出てきてちょっと面白くなったので何とか全部読めました。

ただ、トリックの解説(特にコンピューター絡みの部分)は専門的すぎてよく判らなかったです。
探偵は物理の天才なのかもしれないけど、読むのは素人なんだからもうちょっと上手い伝え方を考えなければダメなのでは。

それから、ラストがかなり腰砕けになってしまったのも不満。
相手は犯罪者なんだから、もっと毅然とした態度を取ってもらわないと…。

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海堂尊/イノセント・ゲリラの祝祭(上・下)

イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)
イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)
イノセント・ゲリラの祝祭 (下) (宝島社文庫 C か 1-8)
イノセント・ゲリラの祝祭 (下) (宝島社文庫 C か 1-8)


内容紹介
『このミス』大賞を受賞した『チーム・バチスタの栄光』が、300万部を記録。
瞬く間にシリーズ累計780万部を突破し、人気シリーズとなった田口・白鳥コンビ最新作の文庫版が登場!
『このミステリーがすごい! 2008年版』に掲載された短編「東京都二十三区内外殺人事件」をプラスした全面改稿版。

医療行政の本丸・厚生労働省で行なわれた会議に、不定愁訴外来担当の田口を招聘した厚労省の変人役人・白鳥。迷コンビ、田口・白鳥が霞ヶ関に乗り込み大暴れ!?
現代医療のさまざまな問題点を鋭く描きだすエンターテインメント。

田口、白鳥の『バチスタ』コンビが登場するけど、これはミステリではありません。
(ある意味「ホラー」ではあるかも)
以前、『螺鈿迷宮』の感想に「海堂さんは病院を舞台にしたエンタテイメントを書いているのではなく、エンタテイメントの姿を借りて日本の医療の実情を訴えているんだなあ」というようなことを書いたんだけど、これはその印象が更に顕著になった作品でした。

でも、そうでありながらこれが意外にも結構面白かった。
前半の細切れエピソードがパラパラ出てくるあたりや登場人物が多くて煩雑過ぎたのにはちょっと閉口したけど、会議が佳境に入ってくるとだんだん面白くなってきてクライマックスの彦根の演説シーンは迫力あったし、論旨が明快で、言葉も判りやすくて一気読み。
鋭い舌鋒で周囲の官僚や各界の権威たちをバッタバッタと薙ぎ倒していく彦根の活躍は爽快だった。
この部分、映像で見てみたいなあ。

今回は出番がなかった桧山との「ヤマビコ」コンビはまたどこかに登場しそうですね。
次はどこでどんなふうに会えるのか楽しみです。

文庫版には(幻の)短編『東京二十三区内外殺人事件』がプラスしてある、とのことだったんだけど、読み終わって「あれ?そんなのあったっけ?」と見直してみたら、短編としてそのまま載っているのではなく、長編中の章の一部として、それも前後が分かれて挿入されていた。
確かに「そう言えばちょっと他の部分からは浮いてるかも?」とも思えるけど、斬新なアレンジで私は好きでした。

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2010/04/19

ドラマ:「新参者」

TBSで始まった連続ドラマ「新参者」。
昨夕第一回の放送を見ました。

原作は東野圭吾さんのミステリー。
所轄の刑事・加賀恭一郎シリーズの最新作です。

ドラマの中で加賀を演じるのは阿部寛さん。

私は加賀刑事が出てくる作品は2作くらいしか読んでいないのですが、それを読んで抱いていた加賀のイメージとはかなり違っていました。
私の加賀のイメージは寡黙で、冷淡ではないけど人とちょっと距離を置いて付き合う人。背はそんなに高くないけど痩せていて、スーツとか崩さずに着る…という感じだったのですが、阿部ちゃんの加賀はけっこう傍若無人で自分からガシガシ他人の懐に飛び込んでいくタイプなんですよねえ。
私が読んだ作品から多少年月が経っているとはいえ、そんなにキャラ設定が変わるとも思えないのですが。

ただ、好きなキャラではあるもののそんなに思い入れが(まだ)ないし、更には原作本も読んでいないので単純に刑事ドラマとして割りきって楽しむことは出来ました。
ドラマ単体で見れば、役者さんはみんな上手いし、テンポもいい、伏線の張り方やミスリーディングへの持って行き方、更に感動のラストまで上手くまとまった作品になっていたと思います。

初回の視聴率は21%だったとか。
好調な滑り出しですね。
今後もこの調子で面白い作品に仕上げていって欲しいです。
そして、絶対に守って欲しいのは「すべての謎をドラマの中で完結させる」ということ。
この作品もまたこの間の『仁』みたいなラストだったら、ホントにドラマファンを失うことになると思いますよ。

TBS「新参者」公式サイト

新参者
新参者
 

以下、ストーリーには関係ないけど気になった部分。
ドラマの最初の方でタウン誌編集者役の黒木メイサが事務所でパソコン入力しながらお茶を飲むシーンがあったのですが、ノートパソコンの左に置いてある湯のみ(取っ手は付いてなかったと思う)を右手で取って左手を添えて飲み、その後また右手で左側(しかも置いた場所は重なった資料の上)に戻していたのです。
普通パソコン使ってるときにそんな危険なことしますか?
いや、お茶とか飲むのは私もしちゃうのでその辺は仕方ないと思うけど、なんでわざわざ左に置いてあるカップを右で取る?
しかもマグカップではなく湯のみ?
更には紙の資料が無造作に重なった上に戻すって…ちょっと無頓着過ぎませんか?
あんなことやってたら月に2回くらいはパソコンの上にお茶がひっくり返ってくると思うけどなあ。
録画してなくて記憶レベルで書いているのでもしかしたら勘違いしているかもしれませんが、非常に気になったシーンでした。

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2010/04/13

ココログ:「ココフラッシュ」から「ココログ広場」へ

ココログの新着記事の掲載場所だった「ココフラッシュ」がリニューアルして「ココログ広場」になる(なった?)らしい。

ココフラッシュが生まれ変わりました(お知らせココログ)

今までの「ココフラッシュ」では新規で記事を投稿すると自動的に掲載されていたけど、「ココログ広場」では事前にカテゴリーへの登録が必要で登録したブログの記事だけが掲載されるとのこと。

登録方法は、
ココログ広場のトップページから自分のブログID+パスワードでログイン、左側に表示されている大カテゴリーからどんどんクリックして各項目の小カテゴリーまで行くと[このカテゴリに参加する]のボタンが出てくるのでそれをクリック、で終了。
「中カテゴリ」、「小カテゴリ」は新設することも出来るらしい。
(「中カテゴリ」はココログへの申請→許可が必要)

登録はブログ単位なので登録した全てのカテゴリーに同じ記事が掲載される模様。
例えば私は「小説」「つぶやき」「ココログ」の3つに登録してみたんだけど、さっきアップした「ころころろ」の記事がその3つのカテゴリーに全部掲載されてました。
(その前にアップした「鷺と雪」は載ってなかった。登録からのタイミングの問題かな?)
う~ん、なんかカテゴリー名とは全然違う内容の記事が一覧に載ってるのはどうなのよって感じがするのですが、どうでしょう。

せっかく新しくなったんだから、いいシステムになっていくといいけど。

ココログ広場
ココログ広場に関するFAQ
ココログ広場に関する要望・意見・感想送信フォーム

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畠中恵/ころころろ

ころころろ
ころころろ

内容(「BOOK」データベースより)
摩訶不思議な妖怪たちに守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる江戸有数の大店の若だんな・一太郎。ある朝起きると、目から光りが奪われていた!その理由は、空前絶後のとばっちり?長崎屋絶体絶命の危機に、若だんなが名推理。だけど光りの奪還には、暗雲が垂れこめて―。佐助は妻と暮らし始め、どうなる、若だんな?絶好調「しゃばけ」シリーズ第八弾。

長崎屋の跡取息子・一太郎の目が突然見えなくなった…。
事件が起こる予兆となる若だんなが12歳の頃の物語から始まり、実際に目が見えなくなる話、大事な大事な若だんなの光を取り戻そうと仁吉、佐助らがそれぞれ活躍する話、原因(犯人)を捕まえて何とか若だんなの目を元に戻すよう説得する話…が連作の短編で構成されています。

全て同じ方向に進んでいく物語であるのに、それぞれが固有の謎を持っていたり文章の書き方にも工夫が見られたりで、とても面白く読めました。

特に2人の兄やがそれぞれ主役になる「ころころろ」と「けじあり」は出色。
話のイメージから考えるとそれぞれ逆の物語のほうが合っていそうな感じなのを、敢えてこの組み合わせにしたところが良かったです。

ただ、解決編「物語のつづき」で犯人と若だんなたちが問答を繰り広げる下りはちょっと長かったかな。
最初の2つの話はけっこうありがちなオチで終わっていたし、その後のホントに聞きたかった話との繋がりもよく判らなかったし。
どちらか片方でも良かったのではないかと思うのですが。

表題作他「はじめての」「ほねぬすびと」「けじあり」「物語のつづき」の5編を収録。

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北村薫/鷺と雪

鷺と雪
鷺と雪

内容(「BOOK」データベースより)
帝都に忍び寄る不穏な足音。ルンペン、ブッポウソウ、ドッペルゲンガー…。良家の令嬢・英子の目に、時代はどう映るのか。昭和十一年二月、雪の朝、運命の響きが耳を撃つ―。

ベッキーさんシリーズ3部作の最終刊。

とても上品できれいなお話だなあとは思うけど、どうもちょっと物足りない。
英子がベッキーさんの助けを借りて謎を解くところはいいのですが、その後の展開がないので何となく肩透かしを食ったような気がしてしまうんですよねえ。
謎の答えを知ったからといって、あのお姫様方とそれを共有することは出来ないということなのかもしれませんが。

最後まで読んでこれはミステリーというよりも一人の少女が様々な経験を経て大人になって行く青春小説だったのね、と思いました。
静かで緻密で物悲しいラストが印象的でした。

それまで英子の傍に寄り添っていたベッキーさんの姿が、あの、英子が生まれて初めての衝撃に打たれる場面からはすっぽり抜け落ちているのは何故だったのでしょうか。
それがとても気になりました。

表題作他「不在の父」「獅子と地下鉄」の3編を収録。

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2010/04/07

さくら

先週の日曜日に近所の公園で撮った写真です。
木の肌に寄り添って咲いている様子が、ブーケのようで可愛らしかったです。
写真が下手な私にも、奇跡のようにキレイに撮れた1枚です。

 sakura

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2010/04/05

無線LAN開通

先日の新パソコン購入の際に同時に申込んだ光回線工事と無線LANの接続がようやく終わりました。
長かった…。

光回線の工事は土曜日にNTTの工事担当者が来て無事終わっていたのですが、問題は無線LANの接続!
プロバイダ(Yahoo!BBです)からの接続機器が届いたのが今日だったので、ダッシュで帰ってきて宅配のお兄さんからそれを受け取って(時間を指定しておいたら、アパートの前で待機してくれてました^^;)食事も取らずに接続開始。

いくつも説明用の冊子やら何やら入っていたのでそれを見ながら始めたところ、最初からつまずく。
まず「PPPoEブリッジ」とやらの設定をしろ、と書いてあるんだけどそれはどうやったらいいのかが全く理解不能。
NTTから届いたCDの指示に従って~とあるのでそうしてみても、途中で私の知らないIDとかパスワードを求められてしまうのでそこから先に進めない。
何度かやり直したり、もう一回説明書を読み直してみたりしてもやっぱりダメ。
埒があかないのでNTTのサポートセンターに聞いてみようと電話をしながら、箱に入っていた他の紙を見ていたところ…「Windows7はやり方が違うんだよ~ん」という1枚ペラを発見!
なんですと~!と思いながら電話を切って(混み合っていて保留になっていた)、書いてある通りにバシバシ繋いで、パソコンで設定して行ったら…やっと繋がりました(感涙)

開始から1時間半かかりました。
つ、疲れた…(ーー;)

この間、前のパソコンで使ってたADSL(有線)に繋いだ時は、ケーブル挿してPCの画面一つクリックするだけで良かったのに、すごく手間が掛かって面倒くさかった。
(前のが簡単だったのはもしかしたら前のパソで設定済みだったから?)
それから、なんだか色んなパターンが書いてあって、自分がどれに当てはまるのかさっぱり判らない、というのも困ったし。
こんなにインターネットが普及してるんだから接続方法くらいもっと簡単になってもいいのでは?
線を1本つないでボタン押したら終わり、くらいになって欲しい。

まあ、何はともあれ終わって良かった。

次は@Niftyの契約変更(ココログがあるので解約はしない)とモデムの返却。
あと、Yahoo!とNTTの契約見直しもしないと…。

新しいことを始めるのは何かと面倒クサイものですね。
でも放っておくと通信料がとんでもないことになるので、手を抜かずに頑張ろう!

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2010/04/01

'10年04月読了本

※感想を書いた本には該当ページへのリンクが張ってあります。

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