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2010/04/24

海堂尊/イノセント・ゲリラの祝祭(上・下)

イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)
イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)
イノセント・ゲリラの祝祭 (下) (宝島社文庫 C か 1-8)
イノセント・ゲリラの祝祭 (下) (宝島社文庫 C か 1-8)


内容紹介
『このミス』大賞を受賞した『チーム・バチスタの栄光』が、300万部を記録。
瞬く間にシリーズ累計780万部を突破し、人気シリーズとなった田口・白鳥コンビ最新作の文庫版が登場!
『このミステリーがすごい! 2008年版』に掲載された短編「東京都二十三区内外殺人事件」をプラスした全面改稿版。

医療行政の本丸・厚生労働省で行なわれた会議に、不定愁訴外来担当の田口を招聘した厚労省の変人役人・白鳥。迷コンビ、田口・白鳥が霞ヶ関に乗り込み大暴れ!?
現代医療のさまざまな問題点を鋭く描きだすエンターテインメント。

田口、白鳥の『バチスタ』コンビが登場するけど、これはミステリではありません。
(ある意味「ホラー」ではあるかも)
以前、『螺鈿迷宮』の感想に「海堂さんは病院を舞台にしたエンタテイメントを書いているのではなく、エンタテイメントの姿を借りて日本の医療の実情を訴えているんだなあ」というようなことを書いたんだけど、これはその印象が更に顕著になった作品でした。

でも、そうでありながらこれが意外にも結構面白かった。
前半の細切れエピソードがパラパラ出てくるあたりや登場人物が多くて煩雑過ぎたのにはちょっと閉口したけど、会議が佳境に入ってくるとだんだん面白くなってきてクライマックスの彦根の演説シーンは迫力あったし、論旨が明快で、言葉も判りやすくて一気読み。
鋭い舌鋒で周囲の官僚や各界の権威たちをバッタバッタと薙ぎ倒していく彦根の活躍は爽快だった。
この部分、映像で見てみたいなあ。

今回は出番がなかった桧山との「ヤマビコ」コンビはまたどこかに登場しそうですね。
次はどこでどんなふうに会えるのか楽しみです。

文庫版には(幻の)短編『東京二十三区内外殺人事件』がプラスしてある、とのことだったんだけど、読み終わって「あれ?そんなのあったっけ?」と見直してみたら、短編としてそのまま載っているのではなく、長編中の章の一部として、それも前後が分かれて挿入されていた。
確かに「そう言えばちょっと他の部分からは浮いてるかも?」とも思えるけど、斬新なアレンジで私は好きでした。

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榛原総合病院では、数多くの映画やドラマの撮影が行われています。映画 「Life 天国で君に逢えたら」 (2007年8月公開)38歳の若さでガンのため他界した、プロサーファー飯島夏樹の著書「天国で君に逢えたら」が原作の映画です。出演者大沢たかお、伊東美咲、真矢みき、袴田...... [続きを読む]

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