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2010/04/13

北村薫/鷺と雪

鷺と雪
鷺と雪

内容(「BOOK」データベースより)
帝都に忍び寄る不穏な足音。ルンペン、ブッポウソウ、ドッペルゲンガー…。良家の令嬢・英子の目に、時代はどう映るのか。昭和十一年二月、雪の朝、運命の響きが耳を撃つ―。

ベッキーさんシリーズ3部作の最終刊。

とても上品できれいなお話だなあとは思うけど、どうもちょっと物足りない。
英子がベッキーさんの助けを借りて謎を解くところはいいのですが、その後の展開がないので何となく肩透かしを食ったような気がしてしまうんですよねえ。
謎の答えを知ったからといって、あのお姫様方とそれを共有することは出来ないということなのかもしれませんが。

最後まで読んでこれはミステリーというよりも一人の少女が様々な経験を経て大人になって行く青春小説だったのね、と思いました。
静かで緻密で物悲しいラストが印象的でした。

それまで英子の傍に寄り添っていたベッキーさんの姿が、あの、英子が生まれて初めての衝撃に打たれる場面からはすっぽり抜け落ちているのは何故だったのでしょうか。
それがとても気になりました。

表題作他「不在の父」「獅子と地下鉄」の3編を収録。

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