堂場瞬一/蝕罪 警視庁失踪課・高城賢吾
内容(「BOOK」データベースより)
行方不明者を捜す専門部署として、警視庁に設立された失踪人捜査課―実態は厄介者が寄せ集められたお荷物部署。ある事件により全てを失い酒浸りになった刑事・高城賢吾が配属される。着任早々、結婚を間近に控え、なぜか失踪した青年の事件が持ちこまれるが…。待望の新シリーズ、書き下ろしで登場。
11日に終了したドラマ「警視庁 失踪人捜査課」の原作本。
この本は11日に放送されたドラマの最終話のベースとなった作品でした。
ドラマは乱暴なくらいザクザクとストーリーが進んでいく一話完結ものでそのスピード感が好きだったのですが、原作の方はかなりの長編でした。
ドラマに比べたら展開も複雑だし、登場人物も多い。
それは当然としても、それ以外の要素、例えばそれぞれの登場人物のバックグラウンドとか、高城の独白とか、警察内部の駆け引きとかといった事件以外の話がけっこうな分量あるのでそれを読むのがちょっと面倒でした。
また、失踪課の設定もドラマだと課自体は"お荷物"と思われてるようだけどメンバーは全員そこそこ仕事ができるし機動力もありチームワークも悪くないという感じでしたが、小説ではメンバーも含めて"お荷物の寄せ集め"で仕事をしているのは新しく配属になった高城と明神だけ、という状況。
あまりの悲惨さに「これ以降のシリーズはどう進んでいくんだろう…」と却って興味が湧きました(笑)
ただ、設定は面白いと思うのですが、長編だとちょっと重いのが難点。
ドラマのようなスピード感のある短編だったらよかったのになあ…。
ところでこの作品のタイトルって「蝕罪」であって「贖罪」ではないんですね。
しょく【食/×蝕】
ある天体の全部または一部を、他の天体が覆い隠す現象。
Yahoo辞書より
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