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2010/08/05

高橋由太/もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ

もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ (宝島社文庫)
もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ (宝島社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
江戸・本所深川で、献上品の売買を行う、献残屋の手代として働く周吉。彼はオサキという妖狐に憑かれたオサキモチであり、いつも懐にいるオサキに、恋に仕事にと、やることなすことからかわれている。ある夜、辻斬りに襲われ、殺人も起きる中、店の一人娘・お琴がいなくなった。周吉はオサキモチの不思議な力を使い、お琴を捜しに夜の町へ出て行く。おとぼけ手代と妖狐一匹の妖怪時代劇。

お江戸の妖怪もの、しかも表紙が可愛かったので買ってみた。
生意気で怠け者で少々凶暴な妖怪・オサキと、見た目は美形だけど小心者でぼんやりした性格の周吉の組み合わせは面白かったけど、全体的には今ひとつ。

まず文章。
読みにくいわけではないんだけど、読んでるとところどころ気になる点が出てきていちいち引っかかる。
同じような表現が何度も繰り返されたり、時系列が曖昧だったり。
意図的にやっているのかもしれないけど、あまり効果的とは思えなかった。
特に周吉が鵙屋(もずや)に奉公に上がる前、山の中で襲ってきた妖狐に反撃するシーン、12行の間に「錆びた釘」という言葉が8回も出てくるのにはビックリした。
もうちょっと書きようがあったのでは。

物語のテンポもあまりよくなかった。
300ページほどのお話だったのに半分を過ぎても結局何が起きる話なのかがみえてこないのは少々辛い。
最後の盛り上がりと畳み掛けるようなエンディングはよかったので、全編あのくらいのスピード感とまとまりがあったらな。
犯人は意外というよりちょっと唐突な印象。
もう少し丁寧な(というか「納得しやすい」)伏線を書いておいてもよかったのでは。

あと、(これは著者の責任ではないかもしれないけど)読み始めて10ページほどで2箇所も誤字脱字があったのがとても気になった。
100%完璧っていうのは難しいのかもしれまいけど、やっぱりもうちょっと注意して欲しいな。

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