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2010/08/13

乙川優三郎/露の玉垣

露の玉垣 (新潮文庫)
露の玉垣 (新潮文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
大火や洪水、旱魃に見舞われ、藩の財政は常に逼迫していた。国を思いながら一度の過ちで追放の身となった忠臣の決意、子宝に恵まれずに離縁された主家の女を見舞う下僕の情。困難に立ち向かう者もいれば、押しつぶされる者もいた…。儚い家臣の運命と武家社会の実像を描く連作短篇集。

江戸中期、貧困に喘ぐ新発田藩の中老に取り立てられた溝口半兵衛が政務のかたわらにしたためた代々の家臣たちの記録を元に綴られた短編集。

久しぶりの歴史小説、しかも内容がかなり地味目なので読むのに苦労した。
起こっていることの関連性が理解しにくいし、何より人間関係が煩雑でよく判らない。
普通の歴史小説とはちょっと趣が違い、同じ家中の家臣ばかり出てくるので同じ名前でも別人(先祖や子孫)の場合があって混乱してしまう。
なので、「読み終わった」と言ってもただ字面を追っただけで、殆ど内容を覚えていないというのが現状orz

ただ、困難な生活の中で武士としての誇りを貫いて生きようとする新発田藩士たちの生き様を淡々と描く抑制の効いた文章はとても美しいと思った。

特に自分の家からの出火で城を焼いてしまい一時は死を覚悟した主人公が思いがけない周囲の優しさ、励ましを受けもう一度新しい土地で生きなおすことを誓う「新しい命」は印象的だった。

「乙路」「新しい命」「きのう玉蔭」「晩秋」「静かな川」「異人の家」「宿敵」「遠い松原」の8編を収録。

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