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2010/09/30

坂木司/和菓子のアン

和菓子のアン
和菓子のアン

内容(「BOOK」データベースより)

やりたいことがわからず、進路を決めないまま高校を卒業した梅本杏子は、「このままじゃニートだ!」と一念発起。デパ地下の和菓子屋で働きはじめた。プロフェッショナルだけど個性的な同僚と、歴史と遊び心に満ちた和菓子に囲まれ、お客さんの謎めいた言動に振り回される、忙しくも心温まる日々。あなたも、しぶ~い日本茶と一緒にいかがですか。

デパ地下の和菓子屋さんを舞台にした日常の謎系ミステリ。

導入部がちょっともたついてたけど、本編に入ってからの展開はスムーズで読みやすく、雰囲気もよかった。
でも、全体的な感想としては今ひとつかなあ。

登場人物がどうもしっくりこなかった。
お店の仲間3人はそれぞれ「一見こう見えるけど実は…」という個性的な性格の持ち主という設定がされている。
例えばきりっとした美人で頼りになるけど株にハマっていてオヤジ体質の店長とか、すらっとしたイケメンで仕事は完璧だけど心は乙女な先輩社員とか。
それはそれで面白かったんだけど、あまりにも突飛過ぎて上手く2つの面が融合していない感じがした。
それに対する主人公の杏子(きょうこ)のほうは逆にあまりにも普通過ぎて輪郭が曖昧な感じ。
それに何となくいつもウダウダ悩んでるばっかりの子に思えて、あまり好きになれなかった。
それなのに杏子がみんなに大事に好かれてされていたり、性格設定も好みもバラバラな店員が何故上手くいってたりすることの説得力が今ひとつ足りなかったように思えた。

物語自体は四季折々の和菓子が丁寧に紹介されていて細かい薀蓄も嫌味にならずに上手く使われていたし、謎の内容や解決もこういう舞台にふさわしくて気軽にサクサク読める作品だったので、登場人物もあんなに手の込んだ性格ばかりにせずもっと自然でよかったんじゃないのかなあ。

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コメント

この和菓子を食べなさいっていうのね?
こんなにかわいくて、美しい芸術作品だというのに?
わたしにはそんなことできないわ。
そんな残酷なこと。
どうしても食べろというのなら、わたしは飢え死にしたほうがましよ。
それこそ本望というものだわ。
ねえ、そう思わないこと?

#という話ではないのですね(^^;

投稿: ムムリク | 2010/09/30 21:41

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