石田衣良/6TEEN
内容(「BOOK」データベースより)
『4TEEN』続編ついに刊行!ぎこちない恋。初めての裏切り。そして、少しだけリアルさを増してきた未来…。超高層マンションを見上げる月島の路地で、ぼくたちはこの世界の仕組みを考える。ダイ、ジュン、ナオト、テツロー―永遠の青春小説。
直木賞受賞作『4TEEN』の続編。
「おばけ長屋のおばあ」「クラインの妖精」「ユウナの憂鬱」「携帯小説家に出会ったら」「メトロガール」「ウォーク・イン・ザ・プール」「秋の日のベンチ」「黒髪の魔女」「スイート・セクシー・シックスティーン」「16歳の別れ」の10編を収録。
1編の分量が25~30ページと少ないせいか、全体的にあっさりした内容で物足りなかった。
テツローの独白からちょっと状況の説明があって物語が動き始める。
「で、何が起こるのかな」と期待してると、そのままエンディングに入ってしまうという感じ。
あまりにもスルスルと話が進んでしまうので、そのなかで16歳の4人が感じているのであろう悩み、迷い、悲しみ、苛立ち、喜び…といった感情を共有することが出来なかった。
数は少なくていいからもっと長い枚数でしっかりした作品が読みたかったな。
14歳の時よりも成長して、その分迷いも悩みも深くなった4人に出会えるのを楽しみにしていたので残念。
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