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2011/01/01

'11年01月の読了本

  • 堂場瞬一『チーム』(実業之日本社文庫)
    箱根駅伝の予選11位以下の大学の成績優秀な選手を集めた「学連選抜」というチームで箱根駅伝に参加することになった選手たちと監督の物語。過去の積み重ねがない、ただ1度の大会のために集められただけのメンバーが様々な葛藤を経て同じ目標を目指すチームとしてまとまって行く過程、そして試合の様子が丁寧に描かれていて読み応えがあった。
  •  柄刀一『時を巡る肖像』(実業之日本社文庫)
    イタリア帰りの絵画修復士・御蔵瞬介を探偵役にしたミステリー。事件の内容や人間関係が判りにくい部分が多かった。それと、探偵役が絵画修復士である必然性もちょっと希薄だったような。むしろ私は瞬介自身の家族の話をもっと読みたかったな。
  • 月島総記『巴里の侍』(メディアファクトリー)
    明治初期、フランス留学中に勃発した普仏戦争に市民兵として参加した日本人の青年を描いた小説。導入部がもたついたけど、戦闘シーンはスピード感があってサクサク読めた。魅力的な人物が多かったのでもう少し会話や心理描写がしっかりしてるともっと面白かったと思う。
  • 中山七里『さよならドビュッシー』(宝島社文庫)
    面白かった。読みやすいし、どんどん引きこまれて一気読み。でも、ピアノの話と事件は別々のほうがよかったなあ。まあ、あの結末を持ってくるには事件が必要だったんだろうけど、もっと素直に音楽の話でもよかったような気がする。
  • 大崎梢『スノーフレーク』(角川書店)
    話の展開はスムーズで読みやすいし面白かった…けど、人間関係の部分はちょっと甘すぎかなあ。大昔に読んだ少女漫画みたいでちょっと気恥ずかしかった。若手アイドルを起用した映画の原作によさそう。版元が角川さんだから実現性ありかも?
  • 東野圭吾『赤い指』(講談社文庫)
    先日のドラマはかなり原作に忠実に作られていたのね。よって、納得出来ない部分もドラマと同じだった。前原家の親子より加賀家の親子のエピソードの方が印象的だった。
  •  富樫倫太郎『早雲の軍配者』(中央公論新社)
    北条早雲に才能を見出された若者 小太郎がその庇護のもと名門・足利学校に入学し、戦を司る軍配者として成長していく物語。噂通り面白かった!小太郎はまっすぐ過ぎてあまり面白みがないけど、脇役はみんな癖があっていい。最後ちょっと駆け足になったのが残念。
  • 小路幸也『カレンダーボーイ』(ポプラ文庫)
    48歳のおじさん2人がその記憶を持ったまま36年前と現代を行き来出来るようになってしまう。そこで2人が立てた計画は…という話。面白かった。途中の展開もいいけど、ラストにぐっときた。切なすぎるほど切ないけど、この物語にはぴったりの結末だったと思う。
  • 秋山香乃『漢方医・有安 波紋』(朝日文庫)
    シリーズの2作目。前作同様人情味あふれる時代小説らしい作品。ただ口当たりがよすぎてちょっと物足りない気もした。同心の堀田をもう少し魅力的に書いてほしいなあ。
  • 夏川草介『神様のカルテ』(小学館)
    主人公の一止のキャラクター設定が独特なのが最後まで気になった。病院の同僚との会話はいちいち面倒臭いし、病院の激務についての描写も説明的過ぎる感じ。愛妻のハルやアパートの住人、病院でも患者との会話やエピソードはよかったんだけどな。
  • 富樫倫太郎『SROⅡ 死の天使』(中公文庫)
    重症患者を死に導くことを神から与えられた使命だと信じ勤務する病院で殺人を繰り返す医師とSRO(警視庁広域捜査専任調査室)メンバーの攻防。犯人側も、警察側の設定もどこかで見たことあるような感じだったけど人物の書き分けが上手く一気に読めた。
  • 秋山香乃『漢方医・有安 ちぎれ雲』(朝日文庫)
    シリーズ3冊目。2冊目よりもストーリーに広がりと意外性があって面白かった。特に有安の元に出入りする同心の平介と小者の健太が20年前に突然消えた健太の息子を探す「残夏」がよかった。解決されないままになっているあれこれも少し前に進めて欲しい。
  • 栗本薫『吸血鬼 お役者捕物帖』(朝日文庫)
    内容はちょっとワンパターン気味だし心に残るようなものもなかったけど、文章、特に会話文のテンポがよくて読みやすかった。小説というより脚本に近いかも。主人公の夢之丞が突出していてそれ以外の登場人物の印象が今いち薄いのが残念。
  • 山本兼一『千両花嫁 とびきり屋見立て帖』(文藝春秋)
    親に認めてもらえないまま祝言をあげ道具屋を始めた真之介とゆずが周囲で起こる騒動を持ち前の機転と度胸で解決して行く話。面白かった。真之介とゆずのお互いを思いやる気持ちが微笑ましい。客として新選組や高杉、龍馬などが登場するのはご愛嬌。

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