太田忠司/予告探偵 木塚家の謎
面白かった!
『◯月◯日◯時に謎を解きに行く』という、犯行予告ならぬ解決予告の手紙を勝手に相手に送りつけ勝手に現場にやってくる探偵・魔神尊(まがみ・たかし)が主人公。
何が起きるかは魔神自身も全く判らないが、何故かその時になると魔神が解くべき謎を含む事件が起きてしまう、という設定が独特で面白いし、どこに行っても尊大でマイペースな魔神自身のキャラも設定に合っていてよかった。
探偵小説では「事件が起きてから探偵が現場に行く」というより「探偵がいるところが現場になる」ことが多いので、多分それのパロディなんだろうな。
ラストの表題作「木塚家の謎」で明かされる魔神の正体にもビックリしたw
表題作他「カタコンベの謎」「母子像1953」「夏至祭2008」「手品師2135」の5編を収録。
この前にももう1冊(『予告探偵 西郷家の謎』)あるらしいので、それも読んでみよう。
予告探偵―西郷家の謎 (中公文庫) ![]() |
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