中村弦/ロスト・トレイン
「誰も知らないまぼろしの廃線跡を最初から最後までたどると奇跡が起こる」
謎の言葉を残してベテランの鉄道ファン 平間が姿を消した。
親子ほども年が違うが平間と親しく付き合っていた牧村は同じく彼と親交のあった菜月とともに平間の行方を探し始める。 わずかなヒントを手がかりに「まぼろしの廃線跡」にたどり着いた2人が見たものは…。
途中までミステリーだったのに、最後に急にファンタジーになったので驚いた。
私が鉄道ファンじゃないからかもしれないけど、2人が平間の行き先を探すまでのミステリーパートのが好きだったな。
ファンタジーの部分は展開が急すぎて頭がついていかず「へー」と思ってる間に終わってしまった感じ。
ただ、神秘的な緑深い森の中で起こる奇跡は映像で見たら面白いかも。
文章は癖がなくて読みやすかった。
展開もスピーディーかつ先が読めなくて面白いんだけど、ちょっと人物の描写が薄かったような気がする。
それぞれの登場人物が持つ感情があまり前面に出てこないので、その人がなぜそれを選択したのか(しなければならなかったのか)がよくわからない。
だから「きれいな話だな」とは思うけど、感動はできなかった。
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