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2011/07/24

渡瀬草一郎/陰陽ノ京 月風譚 黒方の鬼

陰陽ノ京 月風譚 黒方の鬼 (メディアワークス文庫)
陰陽ノ京 月風譚 黒方の鬼 (メディアワークス文庫)

時の左大臣・藤原実頼の屋敷で彼を呪う呪符が発見される。
犯人は不明だが都の重臣の身を案じ陰陽頭・加茂保憲は長子であり陰陽寮の歴生でもある光榮(みつよし)と安倍晴明の長子である吉平(よしひら)に大臣の極秘の警護を命じる。
見回りを始めたその夜、光榮は屋敷近くで鬼と戦う異国の少女・藤乃に出会う。
藤乃は実頼が昔短い期間面倒を見たことがある異国の美女・桔梗の娘だった。

陰陽寮の道士たちと異形の鬼との闘いの物語。
陰陽寮を預かる賀茂家の長子でありながら姿形にも礼儀も無関心で「変人」扱いされながらもその卓抜した力で一目置かれている光榮をはじめ、光榮のライバルで一緒にいても全く話は咬み合わないがいざ祓うべきものの前に立つとお互いの役割を無言のうちに分かり合える相手である兼良(かねら)、年齢に似合わぬ落ち着きと実務能力に長け保憲からも重用される吉平、少年のなりをしているが実は吉平と同年代の少女である貴年(たかとし)ら道士たちがみんな個性的で楽しい。
言動も首尾一貫していてきちんと設定されているなあというのがよく判る。

敵もかなり手ごわくて読み応えあり。
ストーリー展開も丁寧だし伏線も効いていて面白かった。

実頼が左大臣という身分なのにいい人で泣ける。

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