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2011/07/10

柳広司/キング&クイーン

キング&クイーン (100周年書き下ろし)
キング&クイーン (100周年書き下ろし)

元SPの安奈は勤めているバーのオーナーと常連客のリコに頼まれ、何者かに命を狙われている風変わりなチェスの元世界チャンピオンを一人で警護することになる。

読みやすくて面白かったけど、最初に広げた風呂敷が少々大きすぎたかも。
最後に明かされるタイトルの意味や今まで見えていたものがひっくり返る構成の面白さはあったけど、最初の印象が強かっただけに最後に語られる真実は意外ではあるけどちょっとスケールダウンしてしまった感は否めない。
(Amazonのレビューに書かれているほどひどいとは思わないけど…)

古武術の達人で元SPの安奈、警察を辞めても面倒なことに首を突っ込む安奈に「もうやめろ」と言いつつも情報を提供し、最後にはわざわざ出張ってくれる元上司という安奈側の人物設定はよかった。
この組み合わせの話はもっと読んでみたいな。
特に上司の首藤と北出がカッコよかったので彼らが主人公も話が読んでみたい。

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