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2011/07/08

島田荘司/写楽 閉じた国の幻

写楽 閉じた国の幻
写楽 閉じた国の幻

息子の死をきっかけにして家族も仕事も失った主人公が、起死回生を図るために誰も解き明かしたことのない「写楽の謎」に迫る。
残された数少ない記録を元に構築した推理の結果導き出された意外な人物像とは…。

や、やっと読み終わった…。
覚悟はしていたけどやはり680ページは長かった(ーー;)

写楽の正体としてどんな人物像を想定しているのかは途中で何となく見当はついたけど、そこに辿りつくまでの論理の組み立てに説得力があって面白かった。
特に後半は一気読み。

ただ、物語の冒頭にある死亡事故や家族間の諍いの部分は本当に必要だったのかがとても疑問。
それを切っ掛けに重要な協力者である片桐と出会うわけだけど、出会うだけなら別にあそこまで悲惨な内容にすることもないんじゃないのかな。
しかも物語の後半になると、それらについてもほとんど触れられなくなっていくし。
却ってそれによって引き起こされたとされて物語の中に度々登場する主人公の体調や精神の不調が物語のスムーズな進行を妨げていたように思う。

あと、最初に出てきた謎の肉筆画の正体はなんだったの?
浮世絵には何の知識もないキャラクターだったように見える片桐が、「写楽とは関係ない」とあそこまで断言する根拠は何?
片桐は何を知ってるの?

主人公である佐藤を始め、登場人物にはあまり魅力を感じなかった。
何となく誰にも思い入れが出来ないというか。
写楽の謎自体が既に大きい物語なんだから、登場人物には逆にあまり背景を持たせないほうがスッキリしていてよかったんじゃないのかなあ…。

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