桜庭一樹/伏 贋作・里見八犬伝
内容紹介
娘で猟師の浜路は江戸に跋扈する人と犬の子孫「伏」を狩りに兄の元へやってきた。里見の家に端を発した長きに亘る因果の輪が今開く。
人間と犬の子孫である"伏"という凶暴な存在がいる江戸。
数少なくなった伏と天才的な狩りの腕を持つ少女・浜路の攻防と、両者の間に芽生える奇妙な友情…という展開は面白いと思ったけど、なんとなく今ひとつ。
全体的に小説として書かれたのではなく同じタイトルの小説ではない作品(映像とか舞台とか)があってそれを文章に写した作品みたいな感じがして、その距離感がどうもしっくり来なかった。
それに、伏が人間と犬の子孫であることは判ったけど、それが何故凶暴で忌み嫌われる存在になってしまったのかの説明が足りないように思った。
読み終わった後、作品の感想をネットで見て歩いていたら「劇団☆新感線でやったら面白そう」と書いてあるブログがあってなるほど!と思った。
元々「八犬伝」自体新感線向きの題材ではあるけど、更に過激でアクションシーン満載のこの作品は確かに新感線でやったら見応えありそう。
アニメ映画の企画が進行中との噂もあるらしい。
多分、この作品はビジュアル化したほうが生きると思うな。
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