久しぶりのキャラメルボックス。
前回が'09年の『容疑者X~』だったので2年ぶり。
前回同様、今回も直前になって急に思い立っての観劇。
■『降りそそぐ百万粒の雨さえも』30秒CM
今回の演目は'96年初演('01年再演)の『風を継ぐ者』の続編とのこと。
『風を~』は初演時に「見た」記憶はあるものの、なにしろ15年も前なのでストーリーなど詳しい内容は定かではなく…^^;
でも、特にそれが判らなくても問題はなかった。(そりゃそうですね)
で、感想は…残念ながら今ひとつ入って行けず…。
物語自体はキャラメルらしいし、泣けちゃうシーンもたくさんあったんだけど、なんかこう「もっと来るだろう」「こんなものじゃないだろう」と期待して待っていたけどそこまで行かずに終わってしまった…という感じで。
『容疑者X~』のときも同じような感想を書いているので、これはもうキャラメル側ではなくやっぱり私の問題なんだろうなあ…orz
思うに、昔のMAX感動したときのイメージだけが残っていてそこまで行かないと「面白かった」と思えなくなっているのではないかと。
ちなみに私にとってのMAX感動は「カレッジ・オブ・ザ・ウインド」の初演。
この作品は呼吸困難になるかと思うくらい泣けました^^;
これは'92年(19年前!)の作品らしい。
ということは、もしかしたら私が年を取ったため感受性が鈍くなっただけなのかも…(;_:)
ただ、昭島が新選組を裏切る際のきっかけというか根拠がどうも希薄だったような気がしてならない。
近藤が投降するときに変名を使ったことを「卑怯」と感じるのは理解できるにしても、だからといって確証もないまま「竜馬を殺した犯人は土方だ」と敵方に知らせるというのは納得できない。
しかも付き合いが浅い他の隊士たちだけでなく、幼なじみの迅助にまで嘘をついてそういうことをするって全然昭島のイメージじゃないんだけど。(そのほうがよっぽど卑怯なのでは)
少なくとも、断片的でもいいから迷っている昭島にそう確信(ミスリード)させるだけの情報を与えるべきだったんじゃないかと思う。
でないと、昭島は思い込みだけで行動するただのおバカさんになってしまうような気がする。
昭島が自分の感情を殺してもどうしても裏切らなければならない、のっぴきならない状況を作ってやって欲しかった。
最後に役者さんの感想をちょっとだけ。
一番よかったのは、三鷹役の阿部丈二さん(どこかで聞いたことがある名前…笑)
もともと自由に動けるおいしい役なのだろうと思うけど、そこを生かしてのびのびと楽しそうに演じているので見ているこちらも気持ちよかった。
一番笑わせていただきました(^^)
あと、沖田役の畑中さんもよかったな。
性格設定としてはあんなに「新選組だけ」じゃなくてもう少し達観していて周囲にも気を配れる総司くんのが好きだけど、あの時点でのどうしようもない沖田の焦燥感をよく表現していたと思う。
シーンとしては敵に囲まれて絶体絶命の危機に陥った迅助の傍に現れて、闘いの手助けをする場面が好き。(生き霊状態だったけど^^;)
更に、カーテンコールでのご挨拶がグダグダだったのが妙に可愛かった。(役とのギャップが…w)
あと、沖田の姉のミツ役の坂口さんがいい感じで年を取っていたのが印象的だった。
知っている役者さんが少なくなっている中、昔から活躍している坂口さんが舞台をキリッと引き締めてくれているのを見るのは嬉しい。
これからも頑張って欲しい。
初演のことってあまり覚えてないと思っていたけど、見ているうちに迅助が今井さんで沖田が菅野さん、土方は上川さんが演じたことを思い出した。
土方はちょっと違うけど、迅助と沖田は初演の2人の雰囲気を上手く受け継いだ演技をしていたと思う。
そういえば初演組は3人とも劇団にはいないのね…。
上川さんの活躍は存じ上げているけど、その他のお2人はどこで何をされているのかな。
ちなみに来年5月の『容疑者X~』の再演に川原さんの出演が決まったことのこと!
絶対観る!
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