栗原裕一郎/<盗作>の文学史
文学史上でマスコミに取り上げられ話題となった「盗作」事件について、その報道された記事を収集し事件の内容を分析、検証した本。
約500ページ、厚さ4cmあまりという分厚さにまず引く^^;
さらに内容も各メディアの記事などかなり膨大な量の引用なので途中で読むのが面倒になってしまい、かなりの部分飛ばし読みしてしまった。
読者としては「いや、これは盗作でしょう」と思うような表現でもそれを「盗作」を断罪することはかなり難しいらしい。
同時に表現者としてそういう部分から完全に自由になることも難しいんだなーということは感じた。
「オマージュ」とか「リスペクト」とか「インスパイア」とかいろんな言葉はあるけど、そうして影響を受けた対象をいかに換骨奪胎して自分の作品とするかというのが表現するひとの一番大変なところなのかもしれないなあ。
過去に報道された資料だけを使ってあるので「今どうなっているのか」「実際に本人(著者)はどう思っていたのか」などの記述がないのが残念。
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