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2011/09/03

高橋克彦/源内なかま講

源内なかま講
源内なかま講

名前を大声で名乗ることは出来ないが、晴れて自由の身となった源内と、役者の蘭陽、絵師の春朗の3人が、「もしかしたらあるかもしれない」お宝を探しに源内の故郷・讃岐まで旅をすることに。
その道中で出会った事件や怪異を綴った短篇集。
『だましゑ歌麿』シリーズ最新刊。

面白かった。
蘭陽の毒舌と儲け話に目がない性格に磨きが掛かっていて笑える。
でもどんなに自分勝手に話を進めて周りを面倒に巻き込んでも、一番危ない役は自分で買って出るし、お金に目がないけどケチではないし、更に最後は思いやりのある話に落ち着くところがいい。

前作『蘭陽きらら舞』は内容のわりにページが少なすぎて中途半端に終わってしまっている作品が多くかったけど、今回はどれも短いページの中でうまく盛り上がったし結末もきちんとしていて楽しめた。

高橋さんの作品ってセリフが独特。
単語だけ放り出したような体言止めが多い。
普通だったら違和感があるような書き方だけど、何故かスルッと読めるし却って物語にリズムが出るのが不思議だなーと思う。

旅の途中で新しい仲間も加わって(十辺舎一九と香具若衆出身の鬼若)今後の作品も楽しみ。
ただ、今回も仙波家の面々は冒頭にちらりと姿を見せただけ、というのがちょっと寂しい。
出世して与力になってしまった仙波よりも、自由業の蘭陽や春朗のほうが動かしやすいってことなのかな。

<収録作品>
打ち水 / 源内焼 / 船幽霊 / 鬼ヶ島 / でれすけ / 香具若衆 / 玉櫛笥 / 屋島のたぬき / 手長 / 厄介講

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