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2011/10/19

小路幸也/ブロードアレイ・ミュージアム

ブロードアレイ・ミュージアム (文春文庫)
ブロードアレイ・ミュージアム (文春文庫)

ブロードウェイの片隅のビルにある小さなミュージアム。
そこで働く訳ありのキュレーター達と彼らに守られる少女・フェイ。
フェイには触ったものの持つ「悲劇の真実」が見えてしまうという能力があった。
ミュージアムのキュレーターたちはその悲劇を未然に防ぐために特技(?)を生かして活躍する。
そんな生活の中で隠されていたフェイの真実の姿が少しずつ明らかになり、やがて運命の日を迎える…。

面白かった♪
雰囲気も設定も内容もすごく好き。
フェイと彼女を守るミュージアムのメンバーは本当の家族ではないけれど、それ以上に強い信頼と絆で結ばれている。
これも小路さんお得意の「家族もの」なのね。
でも、それでも、いやそれだからこそ、別れはやってくる。
手を伸ばせば届くところにある安定を手放しても、自分に課せられた使命のために遠くに去っていくことを決めたフェイの小さなでも毅然した姿に涙が出た。

ミュージアムを去った後の笑顔のフェイの物語も入っていて安心できる。
しかもここでフェイは「ブロードウェイに帰れることになったので待ってて!」という手紙を書いているので、また彼らの活躍を読める日が来るのかも。
その日を楽しみに待ちたい。

<収録作品>
サッチモのコルネット / ラリックのガラス細工 / ベーブ・ルースのボール / シャネルの0番 / リンドバーグの帽子

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