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2011/10/25

松尾由美/モーリスのいた夏

モーリスのいた夏 (PHP文芸文庫)
モーリスのいた夏 (PHP文芸文庫)

高校2年生の信乃は夏休みに父親の紹介で取引先の少女・芽理沙の家庭教師のアルバイトを始める。
避暑地の別荘で夏を過ごす少女を訪ね、芽理沙による採用試験に合格した信乃は彼女から驚くべき秘密を告げられる。
それは芽理沙が裏庭の物置に密かに匿う「モーリス」と名付けられた"人くい鬼"だった。

ファンタジー風味のミステリーなんだけど、残念ながらどちらも中途半端になってしまった印象。
タイトルと表紙イラスト(河村怜さん)は素敵なのに、ここから受ける印象とはかなり違った内容だったのでちょっとガッカリ。

モーリス自体が大きな謎なのにその存在意義や彼に出会い影響を受けた人々(芽理沙の祖父、母、そして芽理沙自身)との関わりについての言及がなく、ただそこにいてその後に起こる事件を複雑化させるだけの存在になってしまっている。
「モーリス」という謎の存在があるからには、「モーリスってなんなの?」という疑問がまずあると思うのでそこを明らかにする展開が欲しかった。
しかも、事件そのものもそんなに面白くはない。
登場人物も妙にいっぱい出てくるし、とにかく全てが詰め込みすぎの印象。
わざわざ殺人事件なんて出さずに、もっとシンプルで静かな話のほうがよかったんじゃないのかなあ。

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