鈴木麻純/六道の使者 閻魔王宮第三冥官 小野篁
篁は若いくせに変に落ち着いちゃってちょっと暗めな設定。
その分、悪友の真冬(藤原式家の御曹司)がチャラチャラしているからちょうどよかった(笑)
この2人をはじめ、登場人物の設定が丁寧で好感が持てる。
特に閻魔王を始めとした冥府の住人たちがユニーク。
私は牛頭鬼・馬頭鬼のコンビがよかったな(^^)
篁が第三冥官になった理由のくだりもなかなか興味深かった。
悪霊ともっと派手に対決する話かと思ったら、それほど派手な展開にはならなくて残念。
読み易かったけど、もうちょっとメリハリがあって盛り上がる展開が欲しかったな。
死んだ人間は四十九日の間に冥界で裁かれるけど、その間にその死者に対して生者がどれだけ供養するかが減刑嘆願の要素となるという話が面白かった。
だから怨霊となるほどに人々から恐れられる存在となった死者は、その供養も大きくなるから却って罪一等を減じられてあまり下の方にはいかないよ…ということらしい。
へええ。
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