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2011年11月の14件の記事

2011/11/29

さとうさくら/sweet aunt(スイートアント)

sweet aunt
sweet aunt

おしゃれで美男美女だけど実はフリーターだった両親を事故で一度に失った実花は全然おしゃれじゃない大嫌いなおばさんと一緒に住むことになる。
専門学校への進学も諦めて汚い古着屋でバイトをすることになったが、恋人の大地や親友の沙絵との仲もうまく行かず…。

展開が速くて、多彩なエピソードをスッキリまとめてあって読み易かった。

ちょっと文章が単調で深みに欠ける嫌いはあったけど、主人公の実花の性格や環境もあってけっこう沈んでるシーンが多い割に暗くウェットになりすぎずにスルッと読めた。

彼氏とケンカ別れした後、老人ホームにいるおじいちゃんを訪ねた実花が2人で線香花火をするシーンが印象的。
いろんな経験をして、その中から自分のやりたいこと、そしてそこにたどり着くための自分なりの道筋を見付け出した実花の明るい表情で終わるラストもよかった。

それにしても実花のお父さん、お母さんは若くして死んでしまったわけだけど、好きなことを好きなようにやって美男美女のまま老後の心配もなく死んでしまうというのはけっこう幸せな人生だったんじゃないの?と思うなw

イラストレーターの伊藤絵里子さんによる表紙の装画がとてもいい。

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2011/11/27

長沢樹/消失グラデーション

消失グラデーション
消失グラデーション

男子バスケット部員の康はある日の夕方、女子バスケット部員で雑誌の読者モデルも務める有名人の緑が屋上から転落するのを目撃する。
しかし、その後何者かに襲われ気を失った康が目を覚ましたときには、血まみれで倒れていた緑の姿は忽然と消えていた。
康とクラスメイトの真由は、緑の行方と転落の謎を追い始める。

まさかこんな結末が待っていたとは!(驚)
そう言われてみればちゃんと伏線もきっちり仕込んであったもんね…。
先入観を上手く利用した作品。
文章もスピード感があるし、会話もスムーズで読みやすかった。

ただ、導入部から本題(事件)に入るまでが「もしかしてミステリーじゃなくて学園もの?」と思ってしまったくらい長かった。
お膳立てはきちんとしておくべきなんだろうけど、あまりにも長すぎてちょっと飽きた。

物語の結末に重要な役割を持つ「ヒカルくん」についての情報が少なすぎる。
あれだけ重要なポジションの登場人物ならヒカルくん側からの視点ももっとあってもよかったのでは。

それに考えてみればあの狭い交友関係の中でそんなふうな人がそんなに大勢いるっていうのもちょっと不自然だよね…。

ただ、読んでいる間はそういったことを考えさせず一気に最後まで持っていく勢いはあったと思う。
あんな事件があったのに、しかも(謎は解けたけど)解決はしていないのに、妙に明るく終わるエンディングもけっこう好きだった。
これがデビュー作とか。今後の活躍が楽しみ(^ ^)

ちなみに私は男子バスケット部キャプテンの鳥越くんが好き~♪
複雑過ぎる登場人物が多い中、ひとりあくまでもシンプル。
その力強さ、明快さがよい。

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2011/11/25

西條奈加/善人長屋

善人長屋
善人長屋

盗人や掏摸、美人局など裏稼業を持つ住人ばかりが集まる千七長屋に堅気でしかも根っからの善人・加助が住み着いて…という話。

面白かった。
最初加助が善人過ぎるのが却って胡散臭くてwちょっと入って行き難かったけど、中盤からどんどん引きこまれた。
それぞれ30ページほどの短編なのに中身が濃くて読み応えがあった。

差配の儀右衛門にも店子たちにも裏稼業に着くまでのきちんとした背景が設定されているので展開に無理がないし言動に説得力がある。

ラストは火事で死んだと思っていた加助の家族が見つかって大団円…かと思いきや、ちょっとずらしたところに着地させたあたりも人生の深みが感じられてよかった。

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2011/11/21

中山七里/おやすみラフマニノフ

おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)
おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)

音大恒例の学内演奏会が近いある朝、厳重な警備の中から2億円のストラディバリウスのチェロが消えた。
そしてその後も演奏会の中止を目的とするような妨害工作が次々と発覚する。
犯人は誰なのか。

『さよならドビュッシー』に続く音楽ミステリー第2弾。
演奏シーンの描写が今回も素晴らしかった。
音楽のリズムや音色、主題を表現する緩急のある文章と、豊潤なボキャブラリーに惹きつけられた。
音楽を表現する文章としてこんなに圧倒的で美しい文章は他に読んだことがない。堪能した。

ミステリ部分も前作より本題と上手く調和していてよかった。
もうちょっと伏線がきれいに入っているともっとよかったかな。

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2011/11/17

あさのあつこ/ガールズ・ストーリー おいち不思議がたり

ガールズ・ストーリー
ガールズ・ストーリー

思いを残して死んだ人間の声を聞くことが出来る町医者の娘・いちが、縁談の相手である老舗の生薬屋で起こったある不幸な事件の真相を突き止める話。

面白かった。
ストーリーもいいけど、何よりおいちを始めとした登場人物がとてもいい。
父親を尊敬し、いつか自分も人のためになる仕事をして生きていこう、それには何をすればいいのだろうと思いをめぐらすいちの姿が眩しい。
いちの父親・松庵と伯母のおうたの信頼しあっているからこその口喧嘩も楽しかった。

事件の真相は重く、悲しいものだったけれど、おいちの不思議な力によって最後にホッと息のつける結末があって暖かい気持ちで読み終われた。

続きもあるのかな?
松庵の過去、そしておいちの出生には何やら秘密がありそうだし、おいちと新吉の恋(?)の行方も気になる。

全体的に会話の部分がとても上手いなーという印象。
文章も読みやすかった。

ただ!なんでこの話でタイトルが日本語じゃないのかが謎。
英語にしてもあまり内容を反映していないような気がする。
もっとふさわしいタイトルがあったのでは…。
(先日発売された文庫版では「おいち不思議がたり」だけになっている模様)

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2011/11/16

川に死体のある風景

川に死体のある風景 (創元クライム・クラブ)
川に死体のある風景 (創元クライム・クラブ)

「川に死体のある風景」から始まる書きおろし短編ミステリのアンソロジー。
執筆陣は歌野晶午、黒田研二、大倉崇裕、佳多山大地、綾辻行人、有栖川有栖の各氏。

いろんなアプローチがあって楽しめた。
特に大倉さんと有栖川さんの作品がよかったな。

歌野晶午「玉川上死」
前半は面白くて引きこまれたし謎解きも内容はよかったけど、謎を解いたのが被害者の父親だということにちょっと違和感。
息子をなくしたばかりの父親があんなに冷静にあんな結論を引き出して来られるものかなあ。
もう少し関係の離れた人物(母親のきょうだいとか)のがよかったんじゃないのかな。

黒田研二「水底の連鎖」
物語よりも「毎朝出勤前に朝食を作りに来てくれる2つ年下の幼なじみだけど、妹のようなもので恋人だとは思ってない。多分相手もそう思ってるはず」という人物設定のほうが気になったw

大倉崇裕「捜索者」
あとがきに

「これ、どう読んでも『川に死体のある風景』じゃなくて『山に死体のある風景』だよなあ」

とあって、ホントにそのとおりなので笑えた。
でもすごく面白くて引きこまれた。
山岳救助隊のメンバーの性格設定もいい。

佳多山大地「この世でいちばん珍しい水死人」
残念ながらよく判らなかったし、物語にも入っていけず。

綾辻行人「悪霊憑き」
超常現象(?)が出てくるちょっと異色の作品。
でも、事件そのものは伏線や動機、手段もそことは関係ない部分できちんと設定されているミステリーだった。
ただ、それよりもあとがきで「当初はこんな話を書こうと思っていた」とプロットだけが紹介されていた話が魅力的!
読んでみたかった!

有栖川有栖「桜川のオフィーリア」
学生アリスが出てくる小品。
山あいの小さいけれど美しい川。
散りゆく桜の花びらととともに浮かぶ美少女の死体…という美しく悲しい情景で始まりそのままのイメージでエンディング。
雰囲気もよかったし、とても読みやすく面白かった。
作家アリスはわりと読んでるけど学生アリスシリーズのほうは読んだことないので、今度探してみよう。

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2011/11/13

西條奈加/無花果の実のなるころに

無花果の実のなるころに
無花果の実のなるころに

転勤で北海道に引っ越した両親と離れ元売れっ子芸者の祖母・お蔦さんと2人、神楽坂で暮らす中学生・望(のぞむ)を主人公にした日常の謎系ミステリー。

面白かった!
思ったことをズバズバ口に出して行動も素早いお蔦さんと、男の子なのに料理が抜群に上手いことを除けば背が低いことと「ノゾミちゃん」と呼ばれることが悩みの種という普通の中学生の望。
この2人がお互いをとても大切に思っていることがストレートに伝わってくる描写がとてもよかった。
望の中学校生活もリアリティがあって読んでいて楽しかった。

一方、事件の方は無駄がなく読みやすい。
結末もスッキリしているし。
それでいて被害者、加害者を始めとした関係者の気持ちをきちんと掬い取るきめ細やかさ、優しさもあって途中で何度も泣きそうになった。
そしてその事件を通して望が少しずつ大人になっていくことを実感出来る、そんなストーリーだった。

これってまだ続いているのかな。
お蔦さんの元で望がどんなふうに成長していくのか見守りたい、そう思わせる作品。

<収録作品>
罪かぶりの夜 / 蝉の赤 / 無花果の実のなるころに / 酸っぱい遺産 / 果てしのない嘘 / シナガワ戦争

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2011/11/12

ダウンロード不要 オンラインで使える画像編集ツール

先日、会社で画像を加工する必要がありました。   
加工といっても「トリミング」と「サイズ変更」「明るさ調整」くらいなのですが、Office付属の「Microsoft Office Picture Manager」で作業をしたところ使い慣れていないせいもあって非常に使いづらくイライラしてしまいました。   
(この前のバージョンの「Microsoft Photo Editor」はけっこう好きだったのですが…)

 

自分のPCならフリーソフトなど使いやすいものを別途インストールして使うことも出来るのですが、会社のPCではそうそう気軽にインストールすることも出来ないのでオンラインで使える画像ツールを探してみることにしました。

 

結果、けっこうあるものですね~。   
しかも高機能。   
以下、検索して上位に来ていたものをいくつかご紹介。

 

PHOTOX
加工の種類が上部のタブでまとまっているし、数値の設定もスライドバーで動かすだけなので簡単に使えます。   
ただ、アップロードした画像の表示サイズが変えられない(変え方が判らないだけかも)ので、大きなサイズを編集する場合画像が画面からはみ出してしまうのがちょっと使いづらかったです。

picnic(サービス終了)
画像にシールを貼ったりフレームを付けたりといった装飾系の加工ツールが充実しています。   
いっぱいありすぎて何を使ったらいいのか決められません^^;   
有料のプレミアム会員でないと利用できない機能も多いですが、フリーでもかなりの数が利用できます。

NAVERフォトエディター
すっきりしたデザインで画面が広く取ってあって使いやすいです。   
モザイクも簡単に入れられます。   
レイヤー使用可。

Pixlr
ダウンロードソフトと同じくらい多機能。   
ブラシの種類がとにかく豊富。   
基本のものに追加したり、自作したりすることも出来ます。   
イラストのような形のものもたくさんあるので、スタンプとして使うことも出来ます。   
レイヤー使用可。

iPiccy
処理する項目ごとに「Editor」「Effects」「Text」「Painter」とタブが分かれていてわかりやすいです。   
いろんな編集が出来ますが、特に「Effects」にはほかではあまり見ないような種類の効果があって楽しい。

sumopaint
個人的にこのサイトにある「Symmetry Tool」が大好きです!   
自動的に点対称の絵(図形)を作成出来るツールです。   
適当に画面をグルグルするだけでちょっと変わった図形が出来てきます。   
こんな感じ↓

 

sumo_symmetrytool   
出来上がった絵(模様)も面白いのですが、むしろ描いている途中自分のマウスがないところにひとりでに線が伸びていくのを見るのが楽しかったです。   
これをやっていたら昔夜店で売っていた「スピログラフ」(プラスチックの歯車みたいなのに穴が複数開いていて、そこにペン先を差してぐるぐる回すと花模様が描ける道具)を思い出しました。   
(スピログラフって名前は今検索したんですけどねw)

 

などなど。   
まだまだたくさんあります。   
(「オンライン 画像編集」で検索してみてください)   
サイトによって使える効果の種類や画面構成などそれぞれ特徴があるので、処理内容に合わせて選ぶといいかもしれませんね。   
また会社で同じような処理をする際は利用してみたいと思います。

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大倉崇裕/オチケン!

オチケン! (ミステリーYA!)
オチケン! (ミステリーYA!)

廃部寸前の落語研究会に無理やり入部させられた新入生が大学で起きる謎に巻き込まれるミステリー。

個々の謎解き自体は面白かったけど、導入部でかなり思わせぶりに訳ありな雰囲気を出していたのでどんな結末だろうと期待していたらそのままスーッと終わってしまった感じ。
人物設定の伏線も迂遠すぎてしばらく気づかなかったし(←「お前が鈍いだけ」と言われたら否定できないけど^^;)。

あと、「馬術部の醜聞」のトリックは面白いけど、実際に仕掛けるのは無理じゃないのかな?
(全部の内容と番号を知ってなくちゃならない)

<収録作品>
幽霊寿限無 / 馬術部の醜聞 / 付録:落語ってミステリー!?

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2011/11/09

中野京子/危険な世界史 血族結婚篇

危険な世界史 血族結婚篇 (角川文庫)
危険な世界史 血族結婚篇 (角川文庫)

18世紀のヨーロッパ王室を中心に世界中のトリビア的エピソードを綴ったコラム集。
1編が2ページほどだし、サクっと読めて面白かった。
でも書く方は数多くの文献を丁寧に読みこまないとこういう面白い話は拾って来られないんだろうなあ。

それにそれを読ませるための文章も重要。
中野さんの文章は軽快でユーモアがあってとても読みやすい。
時々ちょっとシニカルなのもいい。
『怖い絵』シリーズもよかったけど、それ以上にこの作品の文章は好きだな。
まだ連載が続いているコラムらしいので続きが楽しみ。

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2011/11/08

太田忠司/誰が疑問符を付けたか?

誰が疑問符を付けたか?
誰が疑問符を付けたか?

『ミステリなふたり』の続編。

前作に比べてストーリーが複雑になったけど、逆に展開はとてもスムーズで読みやすく面白かった。
景子が実際に現場で指揮を執る場面が多くなってきた。
臨場感があっていいんだけど、新太郎とのやりとりがその分少なくなっているのが残念。
中には電話での会話でしか登場しない作品もある。
(その代わり新太郎が一人で事件を解決する話もあった)
いろんなパターンがあって楽しかったけど、やっぱり謎解きは「帰宅したあと部屋で新太郎と向い合って」という基本形を守って欲しかったな。

それと前作では事件が解決したらそれで終了だったけど、今回は事件関係者(犯人やその周辺の人物)のその後がちらりと描かれていてそこがよかった。

<収録作品>
ヌイグルミはなぜ吊るされる? / 捌くのは誰か? / なぜ庭師に頼まなかったか? / 出勤当時の服装は? / 彼女は誰を殺したか? / 汚い部屋はいかに清掃されたか? / 熊犬はなにを見たか? / 京堂警部補に知らせますか?

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2011/11/06

日帰り旅行 in 仙台

昨日、友人と2人日帰りで仙台に行って来ました。

目的は現在宮城県美術館で開催中のこれ↓
フェルメールからのラブレター展

東京でも12月末から開催予定ですが、東京の美術館の混雑ぶりを考えるといくらフェルメールとはいえ地方巡回中のほうがまだ多少は楽に見られるだろうということと、格安の新幹線往復プラン(多分コレ→「仙台日帰りプラン」)があったので「じゃあ、行ってみようか」ということに。

友人の都合で夜7時には東京に戻りたいとのことで出発は大宮駅朝7時発。
5時前に起きてなんとか遅刻せずにMAXやまびこに乗り込み一路仙台へ。
着いたとき(朝9時)は曇っていたせいもありさすがにちょっと肌寒かった仙台ですが、しばらくすると陽射しが出て気温もかなり上昇。
寒いかと思ってショートコートを着てきたほか防寒グッズもあれこれ(ストールとか手袋とかスカーフとか)も念のため持ってきていたのですが、コートを手に持っているのも煩わしいというくらいの暖かさでした。

仙台駅からは観光地を巡って走るバス「るーぷる仙台」に乗り込み美術館へ。
所要時間としては普通の市バスを利用したほうがずっと早い(市バス:約10分、るーぷる:約40分)のですが、るーぷるは美術館に行くまでに青葉山のあたりをぐるっと回ってくれて周囲の建物や地理の説明もしてくれるのでちょっと観光バスに乗った気分になれました。

10時ちょっと前に美術館到着。
館内は思っていたより混雑していましたが、東京での「入るまでに長蛇の列」状態を考えればかなりらくらくでした。
今回の美術展で公開されるフェルメールの作品は、ワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵「手紙を書く女」、アムステルダム国立美術館所蔵「手紙を読む青衣の女」、アイルランド・ナショナル・ギャラリー所蔵 「手紙を書く女と召使い」の3点。
この3点をメインに「コミュニケーション」というキーワードで集められたオランダを代表する画家たちによる作品が全部で43点展示されていました。
全体的にゆったりとした展示でとても見やすかったのですが、特にフェルメールは1つの部屋にこの3点のみが展示してあるという贅沢さ。
一つ一つの作品をじっくりゆっくり堪能することができました。
「手紙を読む青衣の女」はアムステルダム国立美術館での修復後、世界初の展示会とのこと。
修復前との比較写真の展示もあり、その違いの鮮やかさに驚きました。

美術館を出たあとはツアー料金に含まれている牛タン定食を食べるために再びるーぷる仙台に乗って駅に近い広瀬通りまで。
通りを少し歩いて「伊達の牛たん」広瀬通り店さんへ。
sendai-01格安ツアーに付いてくる食事なのでもっとこじんまりしたお店なのかと思ったら、広くてきれいなお店でビックリ。
出てきた定食もボリュームがあってお肉も柔らかくて美味しかったです。
ただ、味噌味のタレは私にはちょっと味が濃かったかな…。
ご飯が足りなくなりました^^;
テールスープはとても美味しかったです。

ここで時間は午後1時を少し回ったところ。
予定よりもちょっと時間が過ぎていたので、ここからはタクシーを使って伊達政宗公の霊屋である瑞鳳殿へ。
最初に乗ったるーぷるで前を通ったときはかなり急勾配の坂道を登らないといけないようでちょっと心配していたのですが、タクシーではその上まで連れて行ってくれたのでホッとしましたw
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その坂道を少し行くと今度は緩やかな石段の参道が続きます。
両側の木々が心地良い日陰を作ってくれるので夏でも気持ちよさそうな道でした。
ここをのぼりきると瑞鳳殿が見えてきます。

 

 

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  手水口も龍!造形がシャープで素敵♪
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桃山様式の華やかな霊屋  
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  気温が高いせいか紅葉は今ひとつといった感じでした。

政宗公の霊屋である瑞鳳殿、二代目藩主忠宗公の霊屋感仙殿、三代目藩主綱宗公の霊屋善応殿を中心に伊達家の墓が点在しています。
3つの霊屋はいずれも極彩色の装飾と漆黒の屋根や柱のコントラストが鮮やかでとても綺麗でした。
私たちは全部は回らなかったのですが、そんなに広くはないので全部回っても45分~1時間くらいかなと思います。

少し時間に余裕が出来たので、参道を下ったところにあるお茶屋さん(「おたま茶屋」)で休憩。
ずんだ餅とお抹茶のセットと、「おくずかけ」という宮城県の郷土料理をいただきました。

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枝豆の食感が美味しいずんだ餅。 上に載っている丸いのは豆麸。野菜たっぷりのあんの下にはうーめんも入っていてボリュームがあります。

ずんだ餅は上にかかったずんだあんが枝豆のつぶつぶが残った状態で、ほのかな甘さで枝豆の味が濃くて美味しかったです。
おくずかけは大根、人参、いんげん、里芋、しいたけなどの野菜と豆麸で作った醤油味のあんをうーめんにかけてあるお料理でした。
初めて食べましたが、これも美味しかった!
牛タン定食が効いていてあまりお腹が空いていなかったのがもったいないくらいでした。

このあと市バスで駅に戻り駅ビル内の売店でおみやげを買って帰路につきました。

早起きが苦手なので「朝4時おきで日帰り旅行なんて絶対無理!」と思っていましたが、やれば出来るものですねw
確かにちょっと強行軍だったし、下調べが甘かったので無駄な時間が掛かって駆け足になったりした部分もありましたがけっこう楽しくすごすことができました。
先日行った山梨県立美術館に続いて今回で2回目の「展覧会を見る小旅行」、なかなか楽しいので今後もぼちぼち続けていきたいなと思ってます。
来年中にせめて関東圏内は制覇したいな♪
※しかし遠くに行くにはやはり交通費がネック…今回のように安いツアーがないとツライ(ーー;)

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澤見彰/はなたちばな亭らぷそでぃ

はなたちばな亭らぷそでぃ
はなたちばな亭らぷそでぃ

神田の蝋燭問屋橘屋の手代・金一は両国橋のたもとで一匹の子犬と出会う。
冬空の下で震えている子犬を見捨てられず金一は懐に入れて連れ帰り、店の敷地内で寺子屋「たちばな堂」を営む幼なじみのお久に預ける。
身体は白いのに目の周りだけ「隈取」のように黒いのでクマと名付けられたその子犬、実は白い子狸が化けた姿だった。

うーん、どうも人物設定が雑なような気がしてならない。
お久はまだいいけど、問題は金一。
しゃべり方も行動もがさつでとてもちゃんとした店の手代さんとは思えない。
会話以外の語り口が落語調でテンポはいいんだけど、手代の金一が「八っつぁん、くまさん」みたいなノリじゃダメでしょ。
それに、隠居した先代に頼まれて店の様子をこっそり調べて報告する密偵のような役をやっているのはいいけど、天井裏に隠れる意味が判らないし。

最後も「次に続きますよ」感ありありの気を持たせる書き方で終わっていたけど、あのくらいの話ならちゃんと完結させたほうがよかったのではないかと。
時々出てくる微妙な語尾(「~なんだ(です)。」が「~なン。」となる)も気になった。
地の文にも会話にも出てくるし、そうなるところとならないところがあって法則がよく判らないので読んでいて気持ち悪かった。

<収録作品>
暮れの使い / はなむけ / 名医の秘薬 / やきもちは狸も食わぬ / 十五夜政談・上 / 十五夜政談・下

この中では「名医の秘薬」が面白かった。
井戸端でのお久と謎の人物(実は狸)との噛み合わない会話が笑えた。

ところでお店は「橘屋」、寺子屋は「たちばな堂」、じゃあタイトルの「はなたちばな亭」というのは何なんだろう?

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2011/11/01

太田忠司/ミステリなふたり

ミステリなふたり
ミステリなふたり

県警捜査一課の警部補である妻・景子が行き詰まった捜査をイラストレイターで家事が趣味の年下夫・新太郎が解決する安楽椅子探偵もの。

物語の2話目までは疲れて帰宅した景子が新太郎に絡みつつ事件の経緯を話して、それを聞いた新太郎が推理する完全に2人だけの会話という構成。
ここでの景子の設定がわがままで傍若無人な非常に面倒くさいタイプにしか見えなくて「うわー、このまま進んでいくなら読むのが苦痛だなー」という感じだった。
新太郎はなんでこんなめんどくさい女と結婚したのか謎、という感じ。

それが3話以降からは事件のあらましは実際の現場での景子と同僚・部下たちの会話が再現されて職場と自宅での性格の違いがハッキリしてグンと読みやすくなった。
職場での景子の「鉄の女」っぷりがカッコいい。
そうなるとそれに対応する形で描かれる自宅でのわがままっぷりも可愛く思えてくるから不思議。
当初の設定は多分そんなに変わっていないのだろうけど、描き方によってこんなに印象が変わるんだなー、というのが印象的だった。
(と言って、最初のヤナ感じが意図したものとは思えないけど)

物語自体は出てくる事件のほとんどが殺人だけど、短編だし重い描写がなくサクっと読める。
ただ、この手の小説はお話だと判っていても「守秘義務はどうした!」と思ってしまう。
いくら身内でも事件をこんなに詳細に話しちゃダメでしょ。
(それを言ったら推理小説の半分位は成り立たないのかもしれないけど…^^;)

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