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2011/11/01

太田忠司/ミステリなふたり

ミステリなふたり
ミステリなふたり

県警捜査一課の警部補である妻・景子が行き詰まった捜査をイラストレイターで家事が趣味の年下夫・新太郎が解決する安楽椅子探偵もの。

物語の2話目までは疲れて帰宅した景子が新太郎に絡みつつ事件の経緯を話して、それを聞いた新太郎が推理する完全に2人だけの会話という構成。
ここでの景子の設定がわがままで傍若無人な非常に面倒くさいタイプにしか見えなくて「うわー、このまま進んでいくなら読むのが苦痛だなー」という感じだった。
新太郎はなんでこんなめんどくさい女と結婚したのか謎、という感じ。

それが3話以降からは事件のあらましは実際の現場での景子と同僚・部下たちの会話が再現されて職場と自宅での性格の違いがハッキリしてグンと読みやすくなった。
職場での景子の「鉄の女」っぷりがカッコいい。
そうなるとそれに対応する形で描かれる自宅でのわがままっぷりも可愛く思えてくるから不思議。
当初の設定は多分そんなに変わっていないのだろうけど、描き方によってこんなに印象が変わるんだなー、というのが印象的だった。
(と言って、最初のヤナ感じが意図したものとは思えないけど)

物語自体は出てくる事件のほとんどが殺人だけど、短編だし重い描写がなくサクっと読める。
ただ、この手の小説はお話だと判っていても「守秘義務はどうした!」と思ってしまう。
いくら身内でも事件をこんなに詳細に話しちゃダメでしょ。
(それを言ったら推理小説の半分位は成り立たないのかもしれないけど…^^;)

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コメント

:続編もライトな掛け合い~

新作「ミステリなふたり a la carte」が出ましたね〜。
「ミステリなふたり」シリーズ3作目のこの短篇集も、お腹いっぱいというか楽しめました!

birthday-energy.co.jp/
ってサイトは太田さんの本質にまで踏み込んでましたよ。シリーズ物が多い理由についても。もっと書いてほしいものですね。

投稿: とことこ | 2013/09/30 23:54

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