« 万城目学/かのこちゃんとマドレーヌ夫人 | トップページ | 近藤史恵/ホテル・ピーベリー »

2012/02/17

Mystery Seller 新潮社ミステリーセラー編集部編

Mystery Seller (新潮文庫)
Mystery Seller (新潮文庫)

8人の推理作家による短編ミステリーのアンソロジー。

犯人探しとかアリバイ崩しとかいった普通の(?)ミステリーではなく、状況自体が謎といった感じの作品が多かった。
読者からは全体像が見えないので先の見通しがきかず、ちょっとホラーっぽい要素もあり。
個人的にはこの間読んだ『七つの死者の囁き』より怖かったかも。

そんな中で一番ストレートにミステリーっぽかったのは有栖川さんの学生アリスが出てくる作品。
テンポがよくてオチも面白かった。

米澤さんの作品は内容的にはあまり好みじゃないけど印象的。
ジワジワと怖い…というより気持ち悪さが残る作品。

我孫子さんの作品は予想外の結末で面白かった。

<収録作品>
島田荘司「進々堂世界一周 戻り橋と悲願花」 / 有栖川有栖「四分間では短すぎる」 / 我孫子武丸「夏に消えた少女」 / 米澤穂信「柘榴」 / 竹本健治「恐い映像」 / 北川歩美「確かなつながり」 / 長江俊和「杜の囚人」 / 麻耶雄嵩「失くした御守」

|

« 万城目学/かのこちゃんとマドレーヌ夫人 | トップページ | 近藤史恵/ホテル・ピーベリー »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

読了本」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Mystery Seller 新潮社ミステリーセラー編集部編:

« 万城目学/かのこちゃんとマドレーヌ夫人 | トップページ | 近藤史恵/ホテル・ピーベリー »