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2012/02/04

青春ミステリーアンソロジー 寮の七日間

寮の七日間―青春ミステリーアンソロジー (ポプラ文庫ピュアフル)
寮の七日間―青春ミステリーアンソロジー (ポプラ文庫ピュアフル)

加藤実秋、谷原秋桜子、野村美月、緑川聖司各氏による

一、舞台は紅桃寮
一、四〇四 号室が「開かずの間」
一、事件の発生から解決までが「7日間」

を共通設定にしたミステリーアンソロジー。

最初にこの「共通設定」を読み飛ばしてしまったため、同じ場所の話を別の人が書いていくのね~って感じで読み始めた2話目の最初で「??」な状態になってしまったのだった(^.^;
そうではなく、名前だけが同じでそれぞれ別の場所の話。

加藤さん以外の3人はいずれも学校の寮が舞台。
それぞれ話自体はまったく別物なのに、舞台が学校だからなのかどこか似たような雰囲気を感じた。
その中では谷原さんの「聖母の掌底突き」が一番スムーズで読み易かった。
あと、上記の共通設定とは全然関係ないけど野村さんの作品が先日読んだ近藤さんの『ダークルーム』に収録されていた一編と人物関係の設定がかなり似ていたのが気になった。
ラストは違う展開になるので多分偶然なんだろうなあとは思うけど、続けて読んだので妙に印象に残った。

加藤さんだけは業界の健保が所有する寮が舞台。
スピーディで意外な展開な展開が面白かったけど、「あかずの間」の使い方はちょっと雑だった。

<収録作品>
谷原秋桜子「聖母の掌底突き」 / 野村美月「桃園のいばら姫」 / 緑川聖司「三月の新入生」 / 加藤実秋「マジカル・ファミリー・ツアー」

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