渡瀬草一郎/源氏物の怪語り
タイトルに「源氏」とついているけど、作品自体ではなく著者である紫(藤)式部を主人公にした平安ファンタジー。
若くして亡くなった式部の姉が、娘の賢子を通して物の怪絡みの謎を解くという設定が面白かった。
人物設定や心理描写もわかりやすい。
ところで、この物語の中に陰陽師が出てくるんだけど、それが安倍晴明の孫なんだよね。
ところが先日見た映画「源氏物語 千年の謎」には晴明本人が、それも青年の姿で出てきてた。
「?」と思って調べてみたら、式部が彰子に仕えた頃(1006年頃)には既に晴明は死んでいるじゃないですか。(1005年没)
確かに陰陽師イコール安倍晴明というイメージはあるけど、年代を無視して死んだ人を出しちゃうのはちょっとどうなのよ、という気がした。
まあ、でも調べないとそんなことにも気づかない自分もどうかと思うけどね(^.^;
<収録作品>
春の櫻 / 夏夜の逢瀬 / 望月の候 / 煙の末
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