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2012/04/10

今野敏/任侠病院

文化活動に興味のある小さな組の組長が、潰れかけた企業や団体に乗り込んでそこの体質を変えて再生させる、というシリーズの3作目。

阿岐本組長の今度のターゲットは病院。
その病院の出入り業者のバックに別の組が絡んでいて嫌がらせをしてくるわ、組事務所の周辺では阿岐本組の追放運動が始まるわで代貸の日村は今日も気持ちの休まる暇がない…という話。

相変わらず読みやすくて面白かった♪
日村も安積に輪をかけて心配性だよね~w
でも、だからこそ「結末はこうなるだろう」と分かっているのに、途中をハラハラしながら楽しめるというのも事実。
あれで日村が冷静沈着で何ごとにも動じないタイプだったらちっとも面白くないもんね(^^)

今回は日村以外の組員では真吉とテツが活躍。
特に(日村が「魔法を使っているようだ」と表現する)真吉の女性の扱い方(というか考え方)について書かれた部分はなかなか興味深かった。
これって、男性→女性だけじゃなくて、人間の付き合い方全般に応用できるのではないかと。
でも、これをそうと意識せずに、普通のこととして実行するのは難しいよね。
そういう意味で真吉くんはやっぱり魔法使いかもw

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