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2012/05/08

伊東潤/城を噛ませた男

戦国時代を舞台にした短篇集。

amazonなどのレビューでかなり評価が高いので読んでみたけど、私には難しかった…。
それぞれのテーマは面白いんだけど、情報が多すぎて何がどうなっているのか途中で判らなくなってしまうことが多かった。
今まであまり読んだことがなくて知識のない時代だったのと、歴史小説自体から最近ちょっと遠ざかっていたせいかも。

物語全体の日数が数日間という「椿の咲く寺」くらいのスケールだと判りやすい。

<収録作品>
見えすぎた物見 / 鯨のくる城 / 城を噛ませた男 / 椿の咲く寺 / 江雪左文字

「江雪左文字」は関ヶ原で小早川秀秋を東軍に誘い込むために尽力した板部岡江雪斎が主人公。
でも、読んでみると江雪よりもいつまでも周囲の反応ばかり気にして自分の去就を決められずグズグズしている秀秋が非常に印象的。
こんな人があの天下分け目の鍵を握っていたのだと考えると、歴史って面白いな~と思える。
(本当に秀秋がこんな人物だったかどうかは判らないけど。でもよく見かける記述なので多分当たらずとも遠からずだったんだろうな。)

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