葉室麟/オランダ宿の娘
江戸時代、唯一日本との交易を許されたオランダ使節団の宿泊所となった長崎屋を舞台にした物語。
う~ん、イマイチ。
登場人物が多い上に、どうにも文章が読みにくくて仕方なかった。
物語は史実である「シーボルト事件」の周辺で動いていた大きな悪事を中心に描かれている。
事件自体の知識が殆どないのでそこがよく判らないのはいいとしても、登場人物も誰が何のために出てきているのか、本質は何なのかが判断出来ないことが多くてなかなか物語に入っていけなかった。
主役である長崎屋の姉妹るんと美鶴にしてもどういう性格の人物なのかよく判らず。
だいたいみんなうっかり者ばっかりの気がする。
もうちょっと慎重に生きたほうがいいんじゃないのかなあ、と。
いつも噂や見込みばっかりで行動してるし、更には前に行ったとき怖い思いをしてるのに何度も同じ所に行くし。
何故か分からんよ。(小説だから?)
あと、最後がシーボルトの感慨で終わったこともなんとなく違和感を感じる。
シーボルトが物語の主要な登場人物であったことは確かだけど、タイトルが『オランダ宿の娘』なんだからその娘たちを最後に持ってきて欲しかったな。
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