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2012年6月の15件の記事

2012/06/29

密室と奇蹟 J・D・カー生誕百周年記念アンソロジー

密室と奇蹟 J・D・カー生誕百周年記念アンソロジー

J・D・カーの生誕百周年にあたる2006年に発行された日本人推理作家8人による書き下ろし短編アンソロジー。

やっと読み終わった…。
一編あたり40〜50ページくらいだし、決してつまらないわけではないのに何故か読むのに時間が掛かってしまった。
これはやっぱりカーの著作を一冊も読んだことないからかしらん(^^;;
(バンコランなんて「パタリロ!」でしか知りませんw)

執筆陣は芦部拓、桜庭一樹、田中啓文、加賀美雅之、小林泰三、鳥飼否宇、柄刀一、二階堂黎人の各氏。
作中の名探偵が共演する作品あり、カー本人が登場する作品ありと色んなアプローチの作品があって、偉大なる先人に対する各人の想いが感じられた。

巻末に自作解説付き。

<収録作品>
芦辺拓:ジョン・ディクソン・カー氏、ギデオン・フェル博士に会う / 桜庭一樹:少年バンコラン!夜歩く犬 / 田中啓文:忠臣蔵の密室 / 加賀美雅之:鉄路に消えた断頭吏 / 小林泰三:ロイス殺し / 鳥飼否宇:幽霊トンネルの怪 / 柄刀一:ジョン・D・カーの最終定理 / 二階堂黎人:亡霊館の殺人

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2012/06/24

柚月裕子/最後の証人

最後の証人

弁護士の佐方は過去に検事として勤務していた米崎市で起こった殺人事件の弁護を引き受ける。
それは情況も物的証拠もすべて被告人が犯人だと指し示している事件だったが、被告は一貫して無罪を主張していた…。

法廷もの。
面白かった~!読みやすいこともあって一気読み。

構成がすごく上手くてグイグイ引きこまれた。
最初は「大丈夫なの、佐方さん!」と思って読んでたら、最後になって「なるほど、そうきますか!」と。
(何を書いてもネタバレになりそうなので、内容には触れない)
かなり切なくて辛い話だったけど、最後まできっちり描いてあって結末にも納得できた。
大満足(^^)

佐方は検事よりも弁護士の方があってるような気がするな。
なので作品としても『検事の本懐』よりもこちらのが好きだった。

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今野敏/わが名はオズヌ

わが名はオズヌ

与党の大物政治家と大手ゼネコンの社長が会談中の料亭に一人は「ゴキ」、もう一人は「オズヌ」と名乗る2人の高校生が乱入してくる。
少年たちは2人がこれから取り壊しを目論んでいる県立高校の生徒だった。政治家は県警に2人の身元捜査を依頼するが…。

いじめを苦に自殺を図ったが一命を取りとめた少年に役小角の魂が転生して現代日本の政治を糾すという内容。
テーマは面白いんだけど、転生した「オズヌ」の動きよりも、過去の役小角を検証する内容のほうが盛りだくさんで読むのが大変だった。
「QED」読んでるみたいだった(^.^;

それに比べて、実際の行動のほうは意味がよく判らない部分が多かった。
例えば突然学校をバリケード封鎖する部分とか。
オズヌたちの行動の目的や意味がきちんと説明されていないので、単にそのあとの展開(ゼネコン絡みのヤクザが突入してくる)の口実にしかなっていないように感じた。

設定や役小角の解釈は面白かったけど、それがメインの物語とうまく咬み合わずバラバラな印象で終わったのが残念。

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2012/06/20

今野敏/TOKAGE 特殊遊撃捜査隊

TOKAGE 特殊遊撃捜査隊

都内の大手銀行の行員3人が誘拐され、身代金10億円を要求される事件が起きる。
警視庁特殊犯捜査係で「トカゲ」と呼ばれるバイク部隊に所属する若手捜査員・上野を通して事件の顛末を追った長編。

面白かった。先が気になって一気読み。
警察と犯人、警察と銀行側、そして警察内部など色んなパターンのの駆け引きや腹のさぐり合い、アドバンテージ奪取合戦が見られて面白かった。
またよくある刑事の活動とはまったく違うバイク部隊「トカゲ」たちの動き(覆面バイクで現場を流し、指示がない限り絶対に対象に接触しない。できるだけ気配を消して走る)の描写も興味深かった。

視点は若手捜査員の上野だけど、物語の主役は特殊捜査班の責任者・高部係長と交渉役の加賀美だったかな。

大事件なだけあって登場人物(特に警察関係者)も多くて途中で誰が誰だか判らなくなる部分もあったけど、大別すると「興奮してる人」と「冷静な人」の対峙という感じ。
こういう場合、どちらがメインであるかは火を見るよりも明らかなわけだけどw

結末は読んでる途中で「なんとなくそうかな」と予想できる展開だったので意外性はなかったけど、そこに持って行くまでの伏線や情報の出し方がスムーズで上手かったし、ラストもスッキリきれいにまとまった作品だった。

続編が出ているようなので早速予約。

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2012/06/19

柚月裕子/検事の本懐

検事の本懐

ベテランの上司をして「検事になるために生まれてきた」と言わしめる新人検事・佐方を主人公にした連作短編集。

最初の2編は「誰もが『犯人はこいつだ』だと思うような単純な事件の裏側に潜む複雑な人間模様を佐方が解き明かし意外な真実をあぶり出す」といった感じの話。
なので全編そうなのかな、と思ったらちょっと違ってた。

3編目以降は佐方本人の話にちょっとづつ方向転換していって最後は「なるほど、こういうところに落ち着きますか」という結末。
決して面白くなったわけじゃないんだけど、でもやっぱり私は最初の2作みたいな作品が読みたかった。

それに、最後の話は何となく収まりが悪い。
確かにいい話ではあるんだけど「そうするしかなかったの?ホントに?」って気がしてならない。
そんな覚悟があるなら始めからもっとみんなが傷つかずに済む方法を探すべきだったような気がするんだけどな。
我慢してる人が多すぎて読後感があまりよくなかった。

<収録作品>
樹を見る / 罪を押す / 恩を返す / 拳を握る / 本懐を知る

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2012/06/18

逢坂剛/平蔵の首

平蔵の首

火付盗賊改方の長官、長谷川平蔵を主人公にした連作短編時代小説。

池波作品へのオマージュとのこと。
平蔵の性格設定などは確かに『鬼平~』を彷彿とさせる。
そこに、市中を歩くときはいつも編笠や頭巾を着用し、素顔を殆ど晒さないという設定を加えて独自性を出している。

平蔵と部下の与力たち、密偵とのバランスやコンビネーションもいい。

ただ、最初の3編はよかったけど後半の3編は設定が入り組んでいるうえに登場人物が多くてちょっと読みにくかった。
もうちょっとシンプルな話のほうが好きだな。

また、「誰も顔を知らない」という設定を強調するためなのか、『誰かと誰かが入れ替わる』という仕掛けが多くてちょっとワンパターンだったのも気になった。

<収録作品>
平蔵の顔 / 平蔵の首 / お役者菊松 / 繭玉おりん / 風雷小僧 / 野火止

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2012/06/17

篠田真由美/緑金書房午睡譚

緑金書房午睡譚

高校を休学中の比奈子は大学教授の父親と2人暮らし。
父が英国へ研究留学することになり、比奈子は死んだ母方の遠い親類だという古本屋に身を寄せることになる。
そこで比奈子は不思議な出来事に巻き込まれていく-。

長編ファンタジー。
最後まで読んだら「面白かった」と思えたけど、そこまでが長かった…。

比奈子の身に次々と不思議なことが起こるのにそれがどういうことなのか誰も教えてくれない状態が全体の3分の2くらいを占めているので、作中の比奈子にシンクロして読んでるこちらもかなりイライラしてしまった。
比奈子が重要な手がかりを掴んだ第四章の後半からは一気に物語が緊迫して面白くなったので読後感は悪くないけど、前半がスローだったのでちょっと辛かったな。
読者にはもうちょっと手がかりくれてもいいんでは…。

最後のほうに出てくる夢のシーンとか、断片的でもいいから途中に出てきてくれてたら予想しながら読めて良かったのでは。

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2012/06/15

小路幸也/花咲小路四丁目の聖人

花咲小路四丁目の聖人

小さな町のマンションの1階で塾を営む亜弥は英国人の父・聖人と2人暮らし。
実はこの聖人、かつて英国で「最後の泥棒紳士"セイント"」と呼ばれる伝説の大泥棒だった。
2人が平和に暮らしていた町の商店街に大企業からの買収話が持ち上がる。

「可愛らしい話だな」というのが一番の印象。
「現代のお伽話」的な感じ。
買収話をひっくり返すあのオチにはちょっとびっくりしたけど、この話には合っていたかもw
登場人物も生き生きしてて気持ちよく読めた。

ただ、亜弥と聖人ってあまり父娘って感じがしなかったな。
もうちょっとだけ離れてる関係、例えば伯父と姪とか祖父と孫とかそんな雰囲気だった。

小路さんの作品を読むといつも驚くのは、状況が曖昧なまま先に進んでしまう場面が多いところ。
例えば今回の作品だと克己が巻き込まれた事件とか。
詳細は何も語られないままアウトラインだけで終わってしまう。
「そういうことがあったんだよ」って感じで。
メインの話もそういう部分がけっこうあった。
そういう書き方って普通はちょっとフラストレーションになるけど、小路さんの作品では何故かそのままスルーッって読めちゃうんだよね。
あそこを丁寧に書き込まないのも凄いし、書き込まないのに読者に突っ込ませないのも凄いなあといつも思う。

ところで、最後のほうに出てくる聖人の別荘があるリトルハンプトンって『東京バンドワゴン』のマードックさんの故郷だよね。
(最新刊(『レディ・マドンナ』)では花陽と研人も遊びに行ってる)
もしかしてどこかで2つの作品の登場人物が交錯する作品が読めるかな?

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2012/06/14

中野京子/危険な世界史 運命の女篇

危険な世界史 運命の女篇

以前読んだ「血族結婚篇」の続編。
今回も ページ程度の歴史トリビアが満載で楽しかった。

ただ、副題の「運命の女」について書いてあるのは全体の3分の1くらい。
そのあとは、歴史上の事件や人物を題材にした映画の紹介が続いている。
「タイトルと違うじゃん!」と言いたいところだけど、この映画紹介がとてもよかった。
登場人物の背景や関係、行動など物語の大筋が簡潔かつ興味深くまとまっていて、どれも面白そう。
あまり歴史物の洋画は見ない私も「今度見てみよう」と思うものがいくつもあった。

例えば「オルランド」とか「恋人たちの曲/悲愴」、「宮廷画家ゴヤは見た」「パペットの晩餐会」など。
邦画では「十三人の刺客」(ゴローちゃんのバカ殿っぷりが絶賛されている!)、と「武士の家計簿」が紹介されていた。
ただ、こういう歴史ものの映画ってこういうふうに解説してもらえれば「面白そう」と思えるけど、ただ予告編を見るだけだとどうしても「重くて暗くて難しそう」というイメージばかりでつい敬遠しちゃうんだよねえ…。
今度この本を参考にレンタルDVDを借りてみよう。

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2012/06/12

福澤徹三/シャッター通りの死にぞこない

シャッター通りの死にぞこない

借金の取立てに失敗し殺されかけるが逆に社長を脅して大金を奪って逃げた闇金の社員が、小さな町の潰れかけた商店街で町おこしの手助けをするハメになる話。

設定が面白いし登場人物も個性的だったんだけど、残念ながら今ひとつ。
同じような展開が何度も繰り返されるのに途中ちょっと飽きた。
面白いエピソードがたくさんあったのでそれを生かして長編じゃなくて連作短編の形式の方が良かったんじゃないのかな。

あと、主人公の影山が元々はどんな人間なのかの説明が殆どなくて、人物像がイメージしにくかったのも原因かも。

途中で何度か出てくる影山の夢のシーンはなかなか面白かった。
それに「最後はちょっとホロリとさせるのかな」と思わせつつ、微妙に外してくる終わり方もよかった。

その直前の乱闘シーンはもうちょっとハラハラさせて欲しかったな。

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2012/06/09

今野敏/遠い国のアリス

遠い国のアリス (PHP文芸文庫)

20歳の人気少女漫画家・有栖は仕事の合間を利用して一人で信州への小旅行に出掛けるが、着いた夜に高熱を出してしまう。
朦朧とした意識の中、必死である人物に助けを求める有栖。
その時、身体が横滑りする不思議な感覚を体験する。
翌朝目覚めたとき有栖は自分がいる世界が昨日までとはどこかが違うことを感じていた…。
今野さんの初期('89年)のSFファンタジー。

パラレルワールドもの。
最初の方は文章の流れが今一つでちょっと読みにくかったけど、有栖が別世界に平行移動してからはぐんと面白くなった。

途中で有栖が隣に住む物理学者から「平行宇宙」の原理などの説明を受けるシーンがあるんだけどここは正直さっぱり判らず。
たとえ話を多用して説明されているので多分ちょっと理解力がある人なら詳しくなくても判るのかもしれないけど、私はダメだった。
言葉の意味は判るけど、それが具体的にどういうことなのかイメージできない。
やはり私には物理的素質がないらしい(^.^;

でも、ラブストーリーも絡めた物語自体はなかなか読み応えがあって面白かった。

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2012/06/08

北山猛邦/猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数

猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数 (講談社ノベルス)

君橋(クンクン)と月々(マモル)の2人は大学の探偵助手学科に通う同級生。
2人は講師の猫柳十一弦以下メンバーは3人だけという弱小ゼミに所属している。
その3人が名探偵として名高い雪ノ下率いるエリートゼミに便乗して孤島での合宿に参加する。
楽しいはずの合宿だったが、1日目の夜中にエリートゼミの生徒が殺されているのが見つかる…犯人は誰なのか、という話。

面白かった。
登場人物の設定はかなりふざけてるけど、事件の設定は緻密。
かなりミスマッチなんだけど、それが全然邪魔にならず不思議とスムーズに物語に入り込めてしまった。

主人公の猫柳を始めとする猫柳ゼミ3人のバランスもいい。
登場人物は多めだけど書き分けもうまかった。
これはシリーズ化されてないのかな。
もっと他の事件を解決する猫柳探偵も読んでみたい。

表紙のイラストは個人的にはちょっとイメージ違うかな。

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2012/06/06

加藤実秋/チャンネルファンタズモ

チャンネルファンタズモ (角川文庫)

ある事件がきっかけで大手のテレビ局をクビになった深見がやっと潜り込んだ次の就職先は、オカルト番組専門の弱小CS放送局だった…。

タイトルの「チャンネルファンタズモ」というのは深見が入社した放送局の名前。
「オカルト専門の放送局」という設定は面白いと思ったけど、物語には今ひとつ入り込めなかった。

深見の相棒になる、オカルト好きで元ヤンの構成作家ミサの性格設定が苦手だった、というのが大きな要因かも。
それにギャグとシリアスのバランスもちょっと微妙でどう反応したらいいか判らないまま終わってしまった感じ。
「この状況でこの展開になるって変じゃないの?」と感じる部分もあった。

物語は、深見とミサが心霊番組の取材で遭遇した不思議な現象の謎を解く軽めの「日常の謎」系の前半と、深見が前の会社をやめる原因になった事件の真相を暴くシリアスモードの最終話とを組み合わせた構成。
どちらもそれぞれ悪くないんだけど、2つ組み合わさると何となくバランスがよくない感じ。
個人的にはそれぞれ別の話として読みたかったな。

特にシリアスモードの最終話は話自体面白かったし、登場人物も個性的でよかったのでこの登場人物たちをもっと活躍させて欲しかった。

前半の登場人物では会社の同僚の谷中はいい味出していてよかった。

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2012/06/04

五代ゆう/瞑る花嫁 柚木春臣の推理

柚木春臣の推理 瞑る花嫁

山梨の山奥にある資産家・河原崎家からの依頼で楽器のコレクションの査定に向かったユキ、タカシ、徹の3人は屋敷で起こった殺人事件に巻き込まれる。
長編ミステリー。

面白かった。
人間関係がかなり複雑なんだけど整理された文章や会話でスムーズに読めた。
途中、偶然の確率が高すぎるだろとか、この性格の人がこんな行動とるかなあ?とか思う部分が時々あったけど、それでも全体の流れが鮮やかで興味深くページをめくるのがもどかしいくらいだった。

何より探偵役のユキこと柚木春臣の存在感が凄い。
事件よりもお前が謎だよ、って感じw
普段は柔らかな物腰と穏やかな口調で隠しているけど、その奥には野獣の本性が見えてしまうという危ないヤツ。
今回の作品ではユキの過去は明かされないけど、すごく気になる。

そしてユキが人間の仮面を脱ぎ捨てそうになると殴ってでも止めに入る高校からの相棒タカシもいい。
もう一人の徹はピアニストを目指していた高校生。
以前何かの(多分殺人)事件に巻き込まれ、そのショックで現在は高校を休学中らしい。
徹の事件についても本作中では途切れ途切れにしか情報が出てこないので非常に気になる。
(ちょっと建築探偵シリーズの蒼みたいな感じ?)

検索したら、紀伊国屋書店で出しているWebマガジン「カラフル」にユキが出てくる『Aの旋律』という作品があるらしいんだけど…これ、有料で1回53円。全43回あるようなので全部購入すると2279円って…高すぎませんか?(^.^;

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2012/06/02

逢坂剛/相棒に手を出すな

相棒に手を出すな

実態不明の複数の肩書きを使い分け口先三寸で相手を煙に巻き、小金をせしめる「世間師」の男とその相棒の女を主人公にした短篇集。

シリーズの1作目を飛ばして2作目から読んでしまったせいかつまらなかったわけではないけどイマイチ物語に入り込めないまま終わってしまった。

内容がシリアスかギャグのどちらに振れようとしているのか判断が出来なかったのと、主人公の「世間師」があまり魅力的に思えなかったのが原因かも。
主人公の「世間師」よりも、相棒の"ジリアン"こと四面堂遙のほうが肝が座っていていいキャラクターだった。
ちゃんと最初から読んで人物設定を把握していれば、また違った感想を持てたかもしれない。

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