小路幸也/話虫干
本に侵入し勝手に物語の内容を変えてしまう「話虫」が漱石の『こゝろ』の中に入り込んだ。
それを退治(干す)して物語本来の姿に戻すために新人図書館員の糸井は物語の中に入って行き…という話。
設定はファンタジーかSFだけど、語り口は相変わらずの小路さんで楽しく読めた。
設定は面白かったし、圖中(となか)と桑島そして糸井の友情物語としてはとても爽やかで楽しかったんだけど、話虫がこの物語をどうしたかったのかという部分はよく判らなかったな。
あと、話虫が物語を書き変える対象として何故『こゝろ』を選んだのかも知りたかった。
そしてイギリスから彼が来た理由は?
あと、何万冊もある本の中で「話虫」に侵入されてる本はどうやって見分けるのかも知りたい。
何か目印があるのかしらん。
ちなみに本文で一番ウケたのは「いつから『こゝろ』はメタ展開になったんですか」ってところ。
笑ったw
ちなみに私は『こゝろ』は未読です…というか、夏目さんの本を読んだ記憶がない^^;
(もちろんタイトルは知ってるけどね)
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