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2012/09/17

井川香四郎/ホトガラ彦馬 写真探偵開化帳

ホトガラ彦馬 写真探偵開化帳 (講談社文庫)

日本初のカメラマンとして名高い上野彦馬を探偵役にした長編ミステリー。

もっと軽い感じの短篇集かと思っていたら、割とシリアスな内容の長編。
しかも彦馬と周囲の人物との駆け引きの部分が多くなかなか探偵活動に入って行かないので途中でちょっと飽きた。

ミステリーというよりどちらかというと歴史小説より。
明治新政府の重職たち(大久保、伊藤、川路ら)の駆け引きとか西郷隆盛の謎とかがみっちり書いてあった。
シーボルトの娘のいねやグラバーなど登場人物も多彩なので、そういう方面に興味があるほうが読みやすいかも。

事件発生時の現場や被害者の状況をいち早く写真に撮ったり、使われた毒の種類を薬品で確認したりといった現在の警察捜査(鑑識)の基礎となるような作業を写真家であり化学者でもあった彦馬に持ち込ませた設定は上手いと思うので、そのあたりを中心にした話にして欲しかったな。

ところでタイトルの「ホトガラ」というのは「フォトグラファー」のことなのね(とようやく気づいた(^.^;)。

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