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2012/11/28

志川節子/春はそこまで 風待ち小路の人々

春はそこまで 風待ち小路の人々

芝神明のほど近く小さな商い店が軒を連ねる「風待ち小路」を舞台に、そこで日々を営む人々を姿を描いた連作時代小説。

絵草紙屋の父と息子、薬屋の若夫婦、洗濯屋の家族…と様々な店の家族の様子が丁寧に映し出されて興味深い。
特に絵草紙屋・粂屋の話は父と息子、それぞれの立場からの視点を織り込むことで物語に奥行きが生まれていたと思う。

母と喧嘩をして家を出てしまった父を想いながらも、一人で懸命に自分を育てようとしている母も捨てられず思い悩む少年・祐太を主人公にした「胸を張れ」もよかった。

ただ、風待ち小路の商家で起こる小さな事件を中心に回っていた前半から一点、後半急に仇討ち話が出てくるんだけど、それがそれまでの話の流れと今ひとつ上手く咬み合っていなかったのが残念。

でも、最後は大団円で読後感はよかった。

<収録作品>
冬の芍薬 / 春はそこまで / 胸を張れ / しぐれ比丘尼橋 / あじさいの咲く頃に / 風が吹いたら

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