志水辰夫/つばくろ越え
江戸から届け先まで一人で荷を運ぶ「通し飛脚」たちを主人公にした連作短編集。
面白かった。
荷や文を運ぶだけでなく、運んだ先のトラブルに巻き込まれる通し飛脚達の活躍。
人目を避けての逃走や相手の尾行、正面切っての乱闘など飛脚の仕事の域を越えていることも多い。
飛脚の話というより、ちょっとハードボイルドの私立探偵ものみたいな雰囲気のものもあった。
どれも面白かったし、きっちりした文章・構成で読み応えがあったけど、中でも「出直し街道」が好きだったな。
ただ、物語によって何人か別の飛脚が出てくるのに、人物の雰囲気が似ていてイマイチ見分けにくかったのが残念だった。
<収録作品>
つばくろ越え / 出直し街道 / ながい道草 / 彼岸の旅
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