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2012/12/28

中居真麻/私は古書店勤めの退屈な女

私は古書店勤めの退屈な女 (日本ラブストーリー大賞シリーズ)

タイトルから受けるイメージだとまったりほんわかした話かなと思ったし、実際導入部はそんな雰囲気で始まるので楽しみに読み始めたのに、主人公の波子が自分の不倫体験を始めたあたりで「え?何なのこの展開?」になって行き結局そのまま読了してしまった。
とにかく波子の言動が不快。

新婚数ヶ月で夫の上司に一目惚れして不倫関係になり、それが夫にもバレて夫は仕事を辞め夫婦は家庭内別居状態なのにそれを修復することもなく不倫相手との逢瀬を重ねている…という設定。
別に不倫小説がイヤだというわけではない。
ただ、波子は自分で選択してそういう状況を作っておきながら、自分が一番可哀想なのに誰も解ってくれないと思っているフシがあるのが私がイライラする原因だった。
何言っちゃってんのかな、この女はと思いながら読んだ。

一方、波子を雇い入れたオープンしたての古書店のおじさん小松さんはいいキャラ。
楽天家でちょっとずれてて奥さんを怖がりつつも愛してて、本と音楽が大好きな禿げ散らかったw加齢臭が悩みのおじさん。
この小松さんと一緒に働き会話をする中で波子が少しずつ変わっていくという展開なんだけど、正直 古書店内での2人の会話の部分と、波子が一人で行動する部分が噛み合っているようには全然思えなかった。

小松さんといるときの波子と不倫相手、あるいは夫と一緒のときの波子が同一人物とは思えない。
何故この展開で書いたのかがさっぱり判らなかった。

更に不倫相手も夫も「ちょっとどうなのよ」っていう描かれ方だし。
特に夫は情けなさ過ぎる。(こんなふうにしか描いてもらえなくて可哀想になるくらいだ)
腹は立たないけど、気持ち悪さだけが残る作品だった。

なんとなくよしもとばななさんの路線を狙ってるような雰囲気がそこここから漂ってくるのが更に不快感を増大させていたような気がする。
あと、商品名とかの固有名詞を多用するのもなんかあざとい。
(ダメだ、一回「やだ」と思うと嫌なとこしかみえないや(T_T))

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コメント

「空夜(くうや)」箒木蓬生をおすすめしてみます。(未読でしたら)

投稿: ムムリク | 2013/01/04 10:41

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