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2013/01/19

初野晴/空想オルガン

空想オルガン

ハルチカシリーズの3作目、らしい。

シリーズ物の3作目だと知ったのは借りてきてから。
「最初から読んだほうがいいかな?」と迷いつつ読んでみたけど途中から読んだせいなのかどうかイマイチ物語に馴染めないうちに終わってしまった感じ。

表現とか登場人物の言動とか会話の内容とか、時々意味が判らない、納得出来ない部分があった。

例えば1話目の「ジャバウォックの鑑札」。
ハルタが迷っていた犬を連れてくるのはともかく、それをチカに絡んでいたライターの渡邊との交換条件とする意味がよく判らない。
それって条件として成立する?
あと、犬の飼い主として名乗りを挙げた人物(実は偽物)が、何故あのタイミングで名乗りを挙げたのかも謎。
話の展開によれば先に犬を見つけていた(しかも保護したハルタも目を話した隙に)ってことなんだから、そんな面倒くさい小細工している暇があったらサッサとその場から連れ出せばいい話じゃないの?

「空想オルガン」の主人公が家族と絶縁するためのお金って何?
あの出来事によって自分に対する家族に絶望したというのは理解できるけど、そこから縁を切るために大金が必要だったという展開がよく判らない。
手術費用を返したってこと?
あと、この話の主人公が「渡邊」だったってこと?

こんな感じで小さい疑問が重なったまま話が進むので、それに気を取られて物語に入り込めずに終わってしまった感じ。
あと、唐突に会話文だけがポンと出てきて誰のセリフか判らないこともけっこうあった。

チカやハルタなど清水南高の生徒たちなど人物設定ははみんな個性的でよかったので、物語が楽しめなかったのは残念。
最初から読めばちがうのかな。
今度は1冊目を読んでみよう。

ところで、音楽がテーマの話なのに、そして3話ともコンクール当日の話なのに生徒たちの演奏の様子は描かれないのね。
やっぱり音を文章で表現するのは難しいってことなのかな。

<収録作品>
序奏 / ジャバウォックの鑑札 / ヴァナキュラー・モダニズム / 十の秘密 / 空想オルガン

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コメント

ラスト4つの連作短編がぴたりと綺麗に収束する構成手腕がお見事でした。
最後にはまだ終わりじゃないんだという希望がわかり、また次に期待しています。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

投稿: 藍色 | 2013/04/26 18:39

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