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2013/04/01

大倉崇裕/小鳥を愛した容疑者

小鳥を愛した容疑者

勤務中に負った頭の大怪我が元で捜査一課から外れ長期リハビリ中の須藤警部補と、その部下で動物全般に異常なほどの愛情と知識を持つ薄(うすき)巡査。
犯罪の被害者あるいは容疑者によりペットとして飼われていた動物を人道的立場から保護するという役目をおった2人が、部屋に残された動物たちの様子から事件の真相を導き出す連作ミステリー。

『ペットのアンソロジー』に載ってた2人が活躍する短編「最も賢い鳥」が面白かったので本編も読んでみた。
やっぱり面白かった(^^)

様々な動物の生態や飼育方法に詳しく事件の勘も鋭いけど日本語力がイマイチで須藤との会話が時々噛み合わない薄のキャラが面白い。
特に2話目で須藤が薄に事件の詳細を説明する場面にあった

「時間がないので、簡単に済ませるぞ。かいつまんで言うとだな……」
「カイツマン?」

という会話には思わず吹き出しちゃった(笑) 
方向的には福家に似てる感じかな。
何だかんだ言いつつ薄の働きを認めて意見を尊重する須藤とのコンビもいい。

事件の情報の出し方や事件と動物の関わらせ方も分かりやすくて好ましかった。
これからも続けて行って欲しいシリーズだな。

ただ読んでいて疑問だったのは、ペットの中には動物を餌として食べる種類のものもいたんだけど、ペットとその餌になる動物との区分けは彼女の中ではどうなっているんだろう、ということ。
特定の動物だけを好きな人なら「餌は餌だ」と思えそうだけど、彼女のようにどの動物にも愛情を注いでしまうのだとしたら切り分けるのが難しいように思えてしまうのだけど。
まあ、そこは本筋とは関係ないし、そこを追求し始めると話が面倒になるからスルーされているんだろうけど。
でもちょっと訊いてみたいな。

<収録作品>
小鳥を愛した容疑者 / ヘビを愛した容疑者 / カメを愛した容疑者 / フクロウを愛した容疑者

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