小路幸也/フロム・ミー・トゥ・ユー 東京バンドワゴン(8)
春のお楽しみ、『東京バンドワゴン』の新刊。
今回はいつもの季節ごとの4話のパターンではなく、それぞれ主人公(語り手)を変えた11の小さな物語。
ゆっくり丁寧に楽しもうと思っていたのに、結局1日で読んでしまった(^^;
一つ一つの物語が短いので正直物足りない部分もあったけど、物語全体に流れる優しさや真っ直ぐな気持ちは相変わらずで清々しい読後感。
青と堀田家、紺と亜美、青とすずみ、そして我南人と秋実、藤島と東京バンドワゴン(堀田家)など、たくさんの「はじめまして」の物語が綴られていて、「ああ、ここから新しい歴史が始まっていったのね」という感慨を持ちながら読んだ。
なかでも我南人と秋実の話は印象的。
他の物語と比べて短かったのは、このあときちんとした長い話を書く前振りかな。
(と勝手に期待している)
紺とサチさんの会話で始まって、同じ2人の会話で終わる構成も見事だった。
でも、いつもの「去年よりちょっとずつ成長したみんな」も見たかったな。
特に確か今年で4つになるはずの鈴花ちゃんとかんなちゃんの出番が殆どなかったのが残念。
一番かわいい時期なのに~!(;_;)
<収録作品>
紺に交われば青くなる / 散歩進んで意気上がる / 忘れじの其の面影かな / 愛の花咲くこともある / 縁もたけなわ味なもの / 野良猫ロックンロール / 会うは同居の始めかな / 研人とメリーの愛の歌 / 言わぬも花の娘ごころ / 包丁いっぽん相身互い / 忘れものはなんですか
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