大山淳子/猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち
有名な靴メーカーの会長の葬儀の最中、会長の遺体を乗せた宮型霊柩車が何者かによって乗っ取られた。
息子である社長のもとに犯人から「千五百四十万円」の身代金要求の電話が入る。
事件の解決を依頼された「猫弁」こと百瀬太郎の活躍を描いた作品。
う~ん、全体的な話は面白いんだけど、ストーリーも人物設定も凝りすぎ。
いちいちいろんなオマケがくっついてくるので本質が上手く見えてこない感じ。
物語はともかく人物設定はもっと単純でも良かったんじゃないのかな。
でもそのとっちらかった状況をあの枚数できっちりまとめ上げてあるのはすごい。
この作品は「ドラマ原作大賞」受賞作とのこと。
途中で「なんだか台本読んでるみたい…」と思った部分が時々あったんだけどそのせいだったのかな。
確かにドラマだったらこのくらいクドい人物設定でも大丈夫なのかも。
ドラマでは会長は渡辺美佐子さんだったのね!見ればよかったな。
しかし、亜子がやったことって契約関係に必要な信頼を裏切ってるわけだから(そのせいで百瀬は金銭的な負担を強いられたわけで)場合によっては訴えられても仕方ない行為なんじゃないの?と思う。
まるく収まってるからいいようなものの、ね。
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