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2013/05/11

中山七里/いつまでもショパン

いつまでもショパン (『このミス』大賞シリーズ)

動乱のポーランドで開催されたショパン・コンクールに岬が出場する話。

冒頭からずっと音楽の話が続くので、途中で「あれ?これってミステリ要素はないのかな?」と思ってしまったくらい。
実際、前の2作と比べると岬が実際に推理するシーンなどは少なめ。

でも、じゃあつまらなかったかというとまったくそんなことはなく、とても面白くそして感動的な物語だった。
以前の作品でも魅力的だった中山さんの「音楽を表現する描写」が更に研ぎ澄まされ、美しく力強い文章でコンクールの出場者たちが奏でるショパンの音色を表現していく。
まるで本当にそこに音楽が流れていくかのような表現に圧倒された。

岬の最後の演奏のエピソードはちょっとやりすぎとも思えるけど、それだけの力が音楽にはあり、人間はそれを受け止める心を持っているという希いと祈りの物語だったような気がする。

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