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2013/07/18

太田忠司/目白台サイドキック 女神の手は白い

目白台サイドキック  女神の手は白い (角川文庫)

一人暮らしの女性が鍵の掛かった自室で絞殺され手首を切り落とされる、という事件が発生。
事件の直後犯人は逮捕され、そのまま拘置所内で自殺したはずだったが、その後同じ手口の犯行が連続して発生する。
捜査一課の新人刑事・無藤は刑事を辞めるつもりで自宅に引きこもっている先輩の刑事・南塚を、捜査に引っ張りだすために目白台にある彼の家を訪問する。
南塚こそ最初の事件を解決した「探偵刑事」だったのだ-。

長編ミステリー。

実は詩人になりたかったけど、探偵として優秀すぎるので無理やり警視庁にスカウトされて刑事になった、という主人公 南塚の設定が斬新。
他にも人物や舞台にはギャグっぽい設定が多いのに、事件についてはあくまでシリアスなのがアンバランスで面白かった。

ただ、南塚と一緒に捜査を担当することになる後輩の無藤はイマイチ。
神経質なわりに気が利かないし、「尊敬しています」とか言いながら南塚が自分の予想の斜め上を行く言動をするとイライラしてるし。
もうちょっと素直な設定の人物像がよかったな。
あるいは男性じゃなく女性だったら同じ性格設定でもまた違ったかも。

南塚が居候している豪邸の家主である北小路の設定も、意外性がある(と言っても最初のほうで分かったけど)わりに今ひとつ物語の展開にうまく絡んでいないような気がした。
この物語にとってどんな立場なのかがきちんと説明されていない感じ。
もっと事件に積極的に関わってもいいのでは。

カバーイラストが『腕貫探偵』と同じ人だったせいかもしれないけど、読んでる間なんとなく西澤さんの作品のような気がしてしかたなかった(^^;
設定とか展開とかもちょっと似てたと思う。
(作家さんに「似てる」とか言うのは禁句かもしれないけど…)

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