福井栄一/春の駒 鷺澤家四季
祖母と両親、そして3人兄弟が同居する鷺沢家で起こる"日常の謎"を、次男の葉太郎が所属する将棋部の顧問の真琴先生が解決する連作ミステリー。
登場人物の設定とかはいかにも"日常の謎"系のほのぼのした感じでいいんだけど、いかんせん文章が説明的すぎる。
起こったことが丁寧に描いてあるけど、「説明」することに比重がかかりすぎて「物語」にはなっていなかったような気がする。
また、謎の本質がなかなか見えてこないので、書いてある内容の何が重要なのかが判断できず読んでいて疲れた。
探偵役の真琴先生もなんとなくイマイチ。
鷺澤家もそれぞれ個性的な性格、趣味を持った三世代6人家族のうえに犬、猫までいるのに「何かが足りない」という気持ちがずっと拭えなかったのは何故だろう。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 田牧大和 / 泣き菩薩(2015.07.24)
- 山本兼一 / 黄金の太刀 刀剣商ちょうじ屋光三郎(2015.07.23)
- 田牧大和 / 春疾風 続・三悪人(2015.07.22)
- 田牧大和 / とんずら屋弥生請負帖(2015.07.21)
- 里見蘭 / 暗殺者ソラ: 大神兄弟探偵社(2015.07.19)
「読了本」カテゴリの記事
- 田牧大和 / 泣き菩薩(2015.07.24)
- 山本兼一 / 黄金の太刀 刀剣商ちょうじ屋光三郎(2015.07.23)
- 田牧大和 / 春疾風 続・三悪人(2015.07.22)
- 田牧大和 / とんずら屋弥生請負帖(2015.07.21)
- 里見蘭 / 暗殺者ソラ: 大神兄弟探偵社(2015.07.19)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント