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2013/11/15

畠中恵/こいわすれ

こいわすれ

シリーズ3作目。

4作目を先に読んでしまいこの巻で起きる不幸を事前に知っていたせいもあるかもしれないけど、なんともやりきれないスッキリしない読後感の作品だった。
こういう雰囲気の作品で主人公の身近な登場人物をああいう形で退場させる意味があるのかな。
しかも1人じゃなく2人なので、更にダメージが大きい。
せめて彼女が生きた証は残してもよかったのでは。

この件以外もなんだかやーな気持ちになる作品が多かった。
例えば「御身の名は」も謎は解けてるけど、気持ち的には全然スッキリしない。こんな話が読みたいわけじゃないんだけど。

内容が気に入らないと、文体にもいちいち引っ掛かってしまう。
もともと畠中さんのセリフの言い回しとか言葉の使い方とかあまりスムーズに読めなくていつも「ん?」となってしまうんだけど、今回は特にそれがひどかったな。
まあ、八つ当たりみたいなものなんだけど。

「おとこだて」で出てきた「夫婦が離婚する時、妻の持参金はどうするか」とかそれに町名主はどう介入するかなどの話は面白かった。
こういう話がもっと読みたい。

<収録作品>
おさかなばなし / お江戸の一番 / 御身の名は / おとこだて / 鬼神のお告げ / こいわすれ

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