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2013/11/09

畠中恵/ときぐすり

ときぐすり

『まんまこと』シリーズの4作目。

3作目の『こいわすれ』を思い切り飛ばして4作目に来てしまい、しかも最初それに気づかなかったので麻之介が置かれている状況がさっぱり理解できずにしばし悩む…という出だし。
そのせいなのか何となくどこかが引っかかったままの読了。

それぞれどの話も結末はいいんだけど、そこに来るまでの話の展開に微妙に無理があるような。
あと、麻之助や清十郎など主要な登場人物の外見がうまくイメージ出来ないのも大きい。
これは私の想像力不足もあるけど、例えば麻之助の喋り方が『しゃばけ』の若だんなと大差ないとのも原因だと思う。
大店の若だんなと町名主の息子という立場が似たような感じであるのは分かるけど、話す言葉ってこんなに似てるものかな。

でも、先に書いたように結末はじんわりする話が多くてとてもよかった。
特にあまり評判のよくない金貸しの丸三が吉五郎のために奔走する『ともすぎ』はとてもよかった。
貧乏から逃れるため幼い頃から脇目もふらず仕事だけに生きてきた丸三がこの歳になって初めて得た友との絆を思う気持ち。
そしてそれに応える麻之助たちの心遣い。
ちょっと泣けるいい結末だった。

<収録作品>
朝を覚えず / たからづくし / きんこんかん / すこたん / ともすぎ / ときぐすり

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