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2013/12/14

9の扉

9の扉 (角川文庫)

9人のミステリー作家による短篇集。
前の作家が次に書く作家に物語のテーマ(お題)を指定するという趣向のリレー小説。
執筆陣は北村薫、法月綸太郎、殊能将之、鳥飼否宇、麻耶雄嵩、竹本健治、貫井徳郎、歌野晶午、辻村深月の各氏。

リレー小説ではあるけれど、前の設定は使ったり使わなかったり、登場人物もそのまま出てきたり隠しキャラみたいになってたり。
それでもそれぞれどこかしらで濃く薄く関連した話になっている。
各編独立しているので単体でも楽しめるし、同時に全部まとめて一つの作品のようにも読める出来に仕上がっているのはさすが。
どれを読んでも楽しい作品集だった。

なかでも法月さんの「まよい猫」、竹本さんの「依存のお茶会」、辻村さんの「さくら日和」が好きだったな。
特に最後の辻村さんの作品は最初の北村さんと繋がりが明示されていたわけではないけど、他の作品と同じように繋がるように書いてあり、環が閉じるようなラストになっている気配りも素敵だった。

著者一人ひとりのあとがきが、本編とは逆の順番で書かれているのも洒落ていた。

フォロワーさんによると単行本では各編の文字のフォントがそれぞれ違っていたとのこと。
文庫ではそこまではされていなかったので、どの作品がどんなフォントで書かれていたのか気になる。
今度本屋さんで見かけたら覗いてみよう。

<収録作品>
「くしゅん」北村薫 / 「まよい猫」法月綸太郎 / 「キラキラコウモリ」殊能将之 / 「ブラックジョーク」鳥飼否宇 / 「バッド・テイスト」麻耶雄嵩 / 「依存のお茶会」竹本健治 / 「帳尻」貫井徳郎 / 「母ちゃん、おれだよ、おれおれ」歌野晶午 / 「さくら日和」辻村深月

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