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2013/12/01

あさのあつこ/さいとう市立さいとう高校野球部

さいとう市立さいとう高校野球部

中学の時のある事件がきっかけで大好きな野球から遠ざかっていた雄作が親友の一良(いちろう)の誘いで高校の野球部にお試し入部する。
そこは雄作が想像していた野球部とはまったく違う場所だった-。

面白かった!
軽やかで爽やかで気持ちのいい読後感。
少年の野球ものだけどあの『バッテリー』のような悲壮感はまったくない。
もちろんこの作品の少年たちも悩んだり迷ったり落ち込んだりはするけど、それでもみんな明るく前向き。
好きなことを、好きな仲間と楽しんでやってる生徒たちとそれを見守る監督がいい。

こういうメソッドが実際問題として効果的かどうかは判らないけど、物語として心に響くものがあった。
勇作が「一家揃って温泉好き」という設定も楽しかった。
勇作が現在の心境をモノローグする部分が随所にあるんだけど、それがすべて「温泉」での例えになっているので野球の話なのに3分の1くらいは温泉薀蓄が書いてある感じだったw

勇作以外の選手もみんなひと癖もふた癖もある個性的な設定なので、それぞれを主役にした作品も読んでみたいな。
(特にいくら活躍してもみんなの印象に残らない前田さんの日常生活が知りたいw)

ところでこの作品、読んでて「これって『もしドラ』の(恐ろしくよく出来た)パロディなんじゃ…」とチラリと思ったりしたのは私の考えすぎでしょうか(^^;

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