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2013/12/28

五十嵐貴久/リミット

リミット (祥伝社文庫)

毒舌で人気の芸人がパーソナリティを務める深夜のラジオ番組あてに「番組が終わったら自殺する」という予告メールが届く。
差出人の本気を感じ取ったディレクターの安岡はなんとか思いとどまらせようと考えるが、そのために番組を使うことには周囲から反対され…という話。

番組が始まってからの中盤の展開はスピード感と次は何をするのかという期待感があって面白かったけど、全体的には今ひとつ。
問題のメールのどこに安岡が真実を感じたのか、という根本的な部分を共有出来なかったのが大きかったのかも。
終始「なんでそんなに一生懸命なのかな」という気持ちのほうが先にあった。
共感出来なかったのは私がこういうラジオ番組を殆ど聞かなかった人間だからかも。
多くの人が寝静まった夜中に流れてくるそういう番組の中で生まれる連帯感みたいなものを実感として感じた経験があれば違ったのかもしれない。

でも、今の状況ならラジオでこんなことやってたらあっという間にネットで広がって、ラジオ聞いたことない人でもワラワラ参加してきてそれこそ収集がつかなくなる可能性大だと思うけどな。
メールが出てくるのにネットが出てこないというのも違和感の一つだったのかも。

内容的には安岡と周囲の人間(上司、芸人、同僚、警察など)との会話で同じ話が何度も繰り返されるのもちょっと気になったし、自分のメールによってあれだけのことが起きたのにメールを出した本人からそのラジオについての感想が一言もなかったのにも違和感を持った。

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