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2013/12/28

神護かずみ/石燕夜行-骨きりの巻

石燕夜行    骨きりの巻 (角川文庫)

江戸の町なかに夜ごと転がる骨だけを残してすべてなくなっている死体-「骨きり」と呼ばれ恐れられるその怪事件の犯人は封印を解かれた鬼だった。
その鬼を封じ込めるために一人の老人が若き絵師・石燕の元を訪れる…。

初めて読む作家さん。面白かった!
表紙に惹かれて何気なく買ったんだけど当たりだった♪
謎に包まれた生い立ちを持ち、色彩が見えない代わりに妖怪が視える石燕、その石燕の絵の腕を見込んで人間に仇なす妖怪の調伏を依頼してくるのは裕福な大店のご隠居然とした妖怪の棟梁・塗楽(ぬら)。
そして生まれながらに密教の理を見に宿し、妖怪も一刀の元に切って捨てる美貌の剣士・椿鏡花。
3人の噛み合っているようなそうでもないような会話がよかった。
物語はシリアスで深みがあってちょっと物哀しさも含んでいたりするんだけど、会話の中にはユーモアもあって楽しく読めた。

何より文章のリズムがすごくよかった。
読んでいて気持ちいい文章。会話もテンポがよく読みやすいしすんなり頭に入ってくる。

連作短編が4つ入っていたけど、最初の3編に比べて最後のは今ひとつ。
でもこの後の作品はこの4作目の登場人物が続けて出てきそうな雰囲気なのよね…(T_T)
出来れば最初の3作のように塗楽が持ち込んだ仕事に石燕が手を貸して、別口からやってきた鏡花とゴチャゴチャあったあとに最終的には協力して(?)相手を成敗する的な話が読みたいんだけどなあ。

<収録作品>
第一夜 骨きりの巻 / 第二夜 何処何処の巻 / 第三夜 蛇座頭の巻 / 第四夜 紫陽花幻想

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