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2014/03/01

今野敏/宰領 隠蔽捜査5

宰領: 隠蔽捜査5

シリーズの長編5作目。
仕事中の竜崎の元に伊丹から元警察官寮が秘書を務める国会議員が朝から行方不明なので内々に捜査してほしいとの連絡が入る。
イヤイヤ了解した竜崎だったが万一のことを考えて署で出来る限りの態勢で捜査に当たるよう動き始めるが、その矢先大森署管内で運転手の遺体を積んだ議員の車が発見され-。

昨夜続きを読み始めたら先が気になって2時までかかって一気読み。
相変わらずテンポの良い会話とスピード感のある展開で読みやすい。
竜崎がいる場所の状況や人の動き、心理までが目に見えるように描写されるのでまるでその場にいるかのような気持ちになれる。

一方犯人側の状況は今回も相変わらず手探り状態。
この物語は竜崎がいかにして人(警察官)の心に食い込んでいくかということが主題で、犯人や事件はそのための設定という感じ。
そして今回もその目的どおり、多くの警察官(しかも神奈川県警というアウェーで!)を魅了する竜崎なのでであったw

しかも竜崎本人には自分をよく見せようとか上手く立ち回ろうという気持ちは皆無で、ただ事件を早期に確実に解決することだけを目指して警察官として正しく合理的な方法を選択しているに過ぎないという描き方をしているのがいつもながら印象的だった。

ただ、そうした竜崎を中心にした警察内部の動きは面白かったけど、事件のほうは犯人像と犯行に今ひとつギャップがあるように思えてならない。
計画の途中で予想外なアクシデント(しかも重大な)を起こしてなお計画通りに犯行を進められるような、そんな人物には思えなかったけどな。

事件解決後、伊丹が竜崎に「謝れ」というやりとりのシーンが可笑しかった。
やっぱり伊丹が一番の竜崎ファンなのね。
所轄の署長から呼び捨てで電話が掛かってくるのが実は嬉しくて仕方ないと見たw
そんな伊丹を主人公にした「.5」がまたそろそろ読みたいな。

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