長嶋有/問いのない答え
Twitterでフォローしあってる人々の生活やそれぞれの繋がりを描いた作品。
Twitterを扱った小説で、Twitter文学賞でも3位に入っていたので読んでみたけどなかなか進まず読み終わるのに2週間かかった(さすがに遅すぎ(-_-;))
最初は何の予告もなく急に語り手が変わるといった「独特の作法」に慣れなくて「???」になったけど、原因はそういう部分ではない。
多分、読みながら物語以外のこと(例えば自分とネットの関わり方など)を考えさせられる作品だったからではないかと。
そういう意味では面白かった。
それにしても世の中の人はTwitter(ネット)であんなに濃密に(リアルでも)相手と関わってるものなの?
私なんてネットで知り合った人と現実に会うことなんて稀だけどな。
あと、相手の年齢や職業をわざわざ訊くというのもちょっと違和感を持った。
そんなことしたこともされたこともないから。
その人が何歳だろうと、どんな職業だろうとディスプレイに表示された内容だけで判断していくのがネットの流儀なんじゃないのかなと思っているんだけど。
特にTwitterの場合はその傾向が顕著だな。
もちろん日々のつぶやきの中で相手のことが少しずつ見えてくることはあるけど、それをわざわざ確認する必要はないと思ってる。
まあ、現実社会での付き合い方がその場所によって様々であるのと同じようにネットでの付き合い方も集団ごとに違うんだろうな。
あと、(本編には関係ないけど)スマホを横にすると自動的に画面が横になる人多すぎなんじゃ?
私は速攻で自動で動かないように設定するよー。
そこがすごく気になったw
この作品に出てくる質問ゲーム(質問者は質問の最後の部分だけを公開。それに対してフォロワーが答えをツイート。後で質問全文を公開し回答を質問にこじつけたり、ツッコミを入れたりする)は面白い。
でもTwitterって過去のつぶやきを掘り出すのには向いてないシステムだと思う。
ハッシュタグ使えばいいのかな?
あと参加してる人だけTLとは別にリスト化しておくとかかな。
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